私達は企業の未来をアシストする中小企業診断士のプロ集団です。

活動報告:2020年6月度定例会

6月度定例会は、本年10月以降の定例会企画を決める選考会(コンペ)を実施しました。企画コンペでは、ネット投票による1次選抜を通過した上位10企画にプレゼンを行って頂き、定例会参加者による決選投票を行い、上位6企画を定例会での発表テーマとして採用とします。今回も、新型コロナウィルス感染拡大が続いている状況を踏まえ、前回に引き続きZOOMによるオンラインでの開催となりました。

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遠藤先生による開会の挨拶の後、コンペの発表がはじまりました。

■定例会企画選考会(コンペ)
コンペでは、事前のネット投票による1次選抜を通過した以下の10企画について、企画者よりプレゼンテーションが行われました。

No.1 経営実践企画 第1弾!~期間限定でお店をオープンしてみる(ワイン編)~
海野英介

No.2 「デザインあ」に学ぶデザインと発明の基本とクリエイティブ性
木下忠

No.3 「あなたにはつい話しちゃう」と言われるコンサルタントになるための傾聴技術
高橋光久

No.4 ”無料”でできる!技術動向調査 ~特許から探る中小企業の技術売り込み戦略~
小野貴久

No.5 Googleマイビジネスで支援先の新規顧客獲得を助ける
山口達也

No.6 「スマホでレッスン(講義)動画を作ろう!」
仲田俊一

No.7 人生が変わる! 【1冊30分で読む速読術】
川原茂樹

No.8 データサイエンティストになってみよう
山森直樹

No.9 いい発声は筋トレ必須!一生役立つ「声のしくみ」を学ぶ
夏原馨

No.10 After/withコロナ時代に重要なビジネスモデルの変革
日下部沙織、増渕健二、野江泰介、谷沢鷹続、酒井利之、浅野俊太、地引智美、木下忠

持ち時間である6分間を存分に使い、熱意のこもった素晴らしいプレゼンテーションが実施されました。終了後、本発表内容について、コンペ当日の参加者によりgoogle フォームによる投票が行われました。

集計は以下のルールに基づいて行われ、事前のネット投票とコンペ当日の投票を合算した点数で順位を競いました。
• コンペ当日の投票 :1位3点、2位2点、3位1点
• 事前のネット投票 :1位3点、2位2点、3位1点
今回は初めてのオンライン開催によるコンペでしたので、当日の結果速報はせず、後日投票結果の発表としました。

集計の結果、順位は以下の通りとなりました。1位から6位までの企画が、本年10月以降の定例会で発表される予定です。
1位 いい発声は筋トレ必須!一生役立つ「声のしくみ」を学ぶ
夏原馨

2位 After/withコロナ時代に重要なビジネスモデルの変革
日下部沙織、増渕健二、野江泰介、谷沢鷹続、酒井利之、浅野俊太、地引智美、木下忠

3位 人生が変わる! 【1冊30分で読む速読術】
川原茂樹

4位 「スマホでレッスン(講義)動画を作ろう!」
仲田俊一

5位 Googleマイビジネスで支援先の新規顧客獲得を助ける
山口達也

6位 ”無料”でできる!技術動向調査 ~特許から探る中小企業の技術売り込み戦略~
小野貴久

■年次総会
今年度は、コンペの5番目と6番目の間に、令和2年度中小企業政策研究会総会が開催されました。総会では、岩本統括幹事の開会のご挨拶の後、以下の報告事項、総会議案が報告されました。

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【報告事項1】会計報告
【報告事項2】会員状況とチーム状況について
【総会議案1】会則改正
【総会議案2】役員改選

会計報告については、沢田幹事より収支報告書に基づき報告が行われ、可決されました。
会員状況とチーム状況については、七田幹事より会員状況(2020年6月16日現在 会員数311名[前年同時期より24名減少])、チーム状況(新設1チーム/チーム解散なし)の報告がされ、可決されました。
その後、会則改正について
・統括幹事、会計幹事及び会員部幹事の承継対策を意図し、三幹事を役付幹事と称し、役員に役付幹事補佐を新設すること。
・サポーターの任期は1年とし、再任を妨げないこと
その他、実態に合わせた改正の実施について報告が行われ、可決されました。
最後に、役員改選について、幹事21名(幹事補佐3名新設、新任3名)監査人1名の選任について、可決されました。

終わりに、遠藤先生より、寺子屋遠藤塾、たすきをつなぐ会、資格習得後の活動などについてのお話がありました。

■懇親会
定例会後の懇親会は、ZOOMにてブレイクアウトルーム機能を使い、開催されました。政策研入会年が様々な会員が4~5名程度のグループに分かれ、コンペでの感想を話しあったりして盛り上がりをみせていました。

 

以上

活動報告:2020年5月度定例会

5月度定例会は、「『会わずにできる!』ネットコミュニティの発展のさせ方」と題し、小田恭央会員よりご講演いただきました。今回も新型コロナウィルス感染拡大が続いている状況を踏まえ前回に引き続きオンラインでの開催となり、バーチャルイベントプラットフォームの※cluster及びZOOMによるオンライン開催となりました。
https://www.youtube.com/channel/UCBwdL4OKpxrq4VatfULpOAw
(↑clusterの説明動画@youtube)

clusterでは、各会員が3Dアバターにより会に参加、エモーションという機能を活用、思い思いに「拍手」等を行い、盛り上がりながら進行されました。

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小田会員の自己紹介

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参加者の皆さまの様子

 

【概要】

2011年SSS合同会社設立と同時に立ち上げた「東北ずん子プロジェクト。」9年間テクノロジーとキャラクターを使ったコミュニティー運営を通して、人とあまり会わずに出来るコミュニティーの運営ノウハウについて具体的事例を基にご説明いただきました。

【コミュニティー運営のノウハウ】

■コミュニティー崩壊を防ぐために必要な4つのこと

  1. 場にそぐわない人の流入を防ぐ
     フリーライダー、名刺交換が目的な人、声がでかくて自分の意見を通そうとする人、思想が違う人など、コミュニティーの空気に合わない人が入ってくると、そのコミュニティーは荒れて人がいなくなってしまう。

    • ⇒対策・・・場にそぐわない人が入らないように、コミュニティーの「目的」と「雰囲気」を主催者がマネジメント。コニュニティーの軸となる「目的」を示し、変な人がいたときに「正解」を運営が示して雰囲気を作る
  2. ご新規さんの排除を防ぐ   
    多様な参加者がいることで新規会員は増えやすい。多様性を作るには、異なる考え方の会員同士の棲み分けが出来るような配慮、新規会員の入り口を複数用意することが重要。新規会員のリピート率の高さはコミュニティー運営のKPI。
  3. マンネリを防ぐ   
    新しい企画を立てる、新しいチャレンジをする、新しい人を連れてくるなど、運営側が「新しい」をしっかりとプロデュースしていくことが必要。
  4. 主催者の心が折れるのを防ぐ   
    目標を高く持つこと、一緒にやってくれる仲間を作ること。そして心が折れるのは「やる気<負荷」の状態のため、自分自身が動きすぎないことが重要。

■やってはいけないこと  

  • 闇雲にマスに向かって情報発信をすること。結果として質が悪い人たちが増える。  
  • 自分たちを傷つける「炎上」  
  • ルールを作りすぎること  
  • 参加者の意見を聞かないこと  
  • ピラミッド構造ではなくフラットな風通しの良い組織とすること  
  • コミュニティーに囲い込むこと

■コミュニティーを広げる施策  

  • 初心者に優しい運営ルール作り  
  • アウトプットに使えるツールを提供しアウトプットしやすい環境を作る。
    • ⇒アウトプットが出てくることで使う人、見る人が増え、コミュニティーは活性化する。新しいモノが常に供給される環境があれば人は飽きない。人は楽しくなって更にコミュニティーで遊ぶ。レベルの高い分野の人が集まれば新しいモノも出来て、新しいモノが更に新しいモノを作っていく有機的流れが出来る。
  • 収入源は安定させるためいくつかに分散して作る。
  • 利益の最大化よりも、ファンを増やしファンの満足を増やすことを目指した収入源作りをする。
  • コミュニティーは「信用」で成り立つ。続けていくと信用は増える。(触れ合う回数と時間の相乗効果で信用は増える)
  • プロデューサーは運営だけではなく、ファンの中にもおり、運営の手を離れて次々に企画が立ち上がる状態を作る。(ライセンス等の権限を委譲する)

 

説明後、質疑応答を含め活発な意見交換を行い、最後に参加者全員で記念撮影をして終了しました。

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活動報告:2020年4月度定例会

4月度定例会は、『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』と題し、木下忠会員、浅野俊太会員、地引智美会員、増渕健二会員よりご講演いただきました。昨今のコロナ情勢を鑑み、今回は初めてテレビカンファレンスサービスのZOOMを利用した定例会となりました。
前半は、佐宗邦威氏著『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』をもとに、「VISION思考」とは何かをご説明いただきました。
後半は、ZOOMの“小部屋”機能を活用したグループワークを行い、「VISION思考」について実践を通して理解を深めました。

■新しい発想法の必要性
ネット時代に生きる私たちは前提として“他人モード”で脳が占有されており、このことが自由な発想を阻害している。ワクワクや感動を通して、新しいことを発想するには“自分モード”を呼び起こすことが重要であるということを木下忠会員よりご説明いただきました。この“自分モード”で、ものごとを発想する手法が「VISION思考」と呼ばれるものであるとお話をいただきました。

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■思考法の分類と「VISION思考」の位置付け
続いて増渕健二会員より、『直観と論理をつなぐ思考法(ダイヤモンド社)』の著者である佐宗邦威氏のプロフィールと、複数の思考法、その中での「VISION思考」の相対的な位置付けをご説明いただきました。

著者である佐宗邦威氏は、伝統的「デザイン思考」の専門課程を有するイリノイ工科大学デザイン学科で修士課程を修められた後、P&Gやジレット、ソニーでご活躍されていること。そして、現業の中で「デザイン思考」はどうしても課題解決からスタートするため“他人モード”の発想となり、自分らしさが失われてしまうことに弱点を見出されたこと。そして、この弱点を解消するために「VISON思考」を生み出されたとのご説明をいただきました。

また、「VISION思考」の特徴を複数の思考法と比較の中でお話しいただきました。
1. 「カイゼン思考」 PDCAの循環が可能だが、AI等の脅威に晒されやすい。VUCA時代には有効でない。
2. 「戦略思考」 目標達成に向けた選択と集中が可能だが、関係者が疲弊する。
3. 「デザイン思考」 デザイナー的思考(右脳の創造性を活用)による問題解決が可能だが、“他人モード”に陥りがちで自分らしさが失われる。
4. 「VISION思考」 自分への問いかけ(「妄想」)をきっかけに独自性の高いコンセプトを練り上げる。

つまり、「VISION思考」は、自分への問いかけ(「妄想」)がきっかけとなっているため必ずしも“他人モード”に陥ることなく、“自分モード”のままコンセプトを練り上げられるとのご説明をいただきました。

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■どのように「VISION思考」するか
「VISION思考」には、“メソッド”と“スペース”が必要であり、スペースとは、「時間的な余白」と「頭に余白をつくること」であるとご説明いただきました。そして、「頭に余白をつくる」練習としてグループワークを行いました。

■グループワーク1
頭の中に余白をつくる(“自分モード”になる)練習として、4つの問いについてグループごとに自己紹介をかねて行いました。
① 子供の時代の夢は何でしたか?
② 青春時代に何/誰に憧れていましたか?
③ もし、3年間自由な時間ができたら、何をしたいですか?
④ もし、100億円手に入れられたら、何をしたいですか?

■グループワーク2・3
続いて、「新型肺炎に起因して経済封鎖等が進む一方、デジタル革命等を通じて予想された社会変革のスピードが一気に早まるはず」という仮定の下、ワーク2として、「1年後の世界を予想する」という問い、さらにワーク3として「これからの時代に最適化されたサービスを考える」という問いについて、“自分モード”のままブレーンストーミングを行い、発想を豊かにする体験を、木下忠会員のファシリテーションのもと行いました。
最終的には、全体会にてグループごとに選抜したサービスアイデアを1つずつ発表し、ZOOM機能を通じて投票いたしました。

■本会のまとめとして
「VISON思考」=自分モードとして考えること、日頃から妄想し余白をつくることの重要性をお話しいただきました。
最後、当研究会を主催する遠藤先生より昨今のコロナ禍に際し、「1年後には今回のグループワークでの討議にもあったようにビジネスが大きく変わるでしょう。診断士こそ、ピンチをチャンスにできる仕事だと思います。妄想を現実に変えるような積極的な活動を行っていきましょう。」との締めくくりのお言葉をいただきました。

以上

活動報告:2020年2月度定例会

2月度定例会は、『中小企業の売上に「写真」はいかに貢献できるのか? −写真の有効活用により売上向上した事例を通じて−』と題し、石田紀彦会員よりご講演いただきました。

石田会員は、プロカメラマン×中小企業診断士という独自の領域を確立し活躍されています。前半は、写真の役割や撮影技法など、後半の事例紹介をより理解するための基礎知識をご説明いただきました。後半は、写真の活用を通して売上がⅤ字回復を果たした支援事例をご紹介いただきました。

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■写真の役割
写真には、「直接的価値」のある写真と、「間接的価値」のある写真があることをご説明いただきました。「直接的価値」のある写真は、七五三の写真のようにもらう事自体が嬉しく価値のある写真。「間接的価値」のある写真は、レストランのメニュー写真のように、写真の効果により売上がアップして、はじめて価値が認められる写真とのことです。そして今回話題にするのは「間接的価値」のある写真と位置付けられました。
また、売上向上に影響を与える写真の機能として、①目を引くことが目的の「ブランディング写真」、②商品の情報を正しく伝えることが目的の「商品写真」、③商品の使い方を教えることが目的の「説明写真」、があることをご説明いただきました。
さらに、消費者購買モデル(AIDMA)にあてはめ、中小企業では目的に合致しない写真を使用してしまっている事例ことが多いことをご説明いただきました。例として、購買行動のスタートである「注意(Attention)」においては、商品写真や説明写真でなく、消費者の感情を動かす「ブランディング写真」を用いることが肝要であるとのお話をいただきました。

■撮影技法
「プロっぽく」みえる写真を切り口に、商品の付加価値を⾼める撮影技法を紹介いただきました。「プロっぽく」みえる写真には、「ボケ」、「望遠」、「光の方向」、「光の質」という4つの要素があり、このうち、お金をかけなくても解決できる「光の方向」、「光の質」について、具体的な写真を示しながら、ご説明いただきました。
「光の方向」については、立体感を感じることが美味しそうに見えるポイントとのことです。インターネットアンケートにおいて、半逆光がいちばん美味しそうに見え、次にサイド光、逆光と続き、最下位が順光という結果があり、これは影が立体感を演出していることに起因するという話をいただきました。また、「光の質」については、透過光やバウンスライトを使い分けることで、柔らかい光を演出ができることをご説明いただきました。さらに、100円ショップで買ったコップを光の演出で1300円超に見せる実験結果も紹介いただきました。

■顧客を知る
写真にマーケティングの発想を取り入れた、料理写真とターゲット毎の感じ方のクロス分析結果から、年代ごとに「美味しそう!」と感じる写真の傾向が異なることをご紹介いただきました。
「光の方向」別に調査すると年代によって美味しそうを感じる写真が異なる一方で、「構図の方向」別では、年齢、性別問わず「斜め45度」が最も支持が高いとご説明いただきました。これは自らが食べるシチュエーションを想像しやすいためと考えられているそうです。また、「スタイリング」別では、食べるシチュエーションが想像しやすいナイフ・フォークを加えた写真が最も支持を集めたという話をいただきました。さらに、色温度、マンセル色相環図を紹介いただきながら、どのような色が美味しそうに見えるのか、蛍光灯や白熱電球といった光源選びの重要性についてご説明いただきました。

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■支援事例

写真を有効活用した事例として、政策研の人的ネットワークで繋がり、宅配専門天丼フランチャイズ店へのメニュー写真の改善として始まった一連の支援をご紹介いただきました。

支援依頼を受けた当初は、広告チラシのメニュー写真を改善するだけでも売上アップが出来ると確信していたそうです。ところが、支援直前にフランチャイザーからの指示で配達料の徴収を始めてしまったことで顧客に敬遠され、売上がダウンした局面からのスタートになってしまったエピソードをお話いただきました。

先ず行った環境分析での問題点・解決策、気付きなどをご説明いただきました。

  • 原価管理がされてなく商品別の売上・粗利分析ができなかったが、原価管理を行うことで「狙った商品で狙った結果を出せる」ようになった。
  • RFM分析では、優良顧客を見つけるためのものではなく、優良顧客に引き上げるべきターゲットを見つけるために使える分析手法だという石田会員自身の気づきがあった。そこで、上得意客をターゲットにするのではなく、購入頻度の低い顧客や、最近購入していない流出客をターゲットにしたクーポンなどの特典を設定した。
  • アンケート調査からは、天丼の広告写真として最適な「光の方向」「スタイリング」「色温度」等の情報が得られた。
  • GIS分析という手法を用い、ターゲットを絞ってポスティングを実施したが、思ったような効果が得られた施策と効果が得られなかった施策があった。

環境分析を踏まえ、広告チラシやホームページでの訴求内容を「強み」と「顧客に対する便益」に変更した結果、売上が回復していったとのことです。

チラシやホームページに、店長の工夫・想いといった強みを記載することで、売り物を「天丼」から「店長」に変える。メニューという「事実」のみの表記だった広告に自宅で油の処理がいらなくなる等の「便益」を書き加える。これらの変更が顧客に与える感情を変えた。とご説明いただきました。

また、今日一番言いたかったこととして『日本人は努力や工夫を隠す傾向にある。または、本人がそれに気づいていないだけで「強み」は必ずある。中小企業支援では、強みを聞き出すことが重要!』という言葉をいただきました。

冒頭、写真の役割としてAIDMAを例に取り説明いただいた『すべての購買行動は「感情」からスタートしている』に立ち返り、今回の支援では、『お客様の「感情」を動かしたこと』が最大の成功要因であると締め括られました。

■質疑応答

新入会員から実務補習に直結した質問が飛び出すなど、活発な質疑応答が行われました。また、回答の端々に、石田会員の写真に込めた熱い想いを感じる、有意義な質疑応答となりました。聴講した会員との間で交わされた質疑応答の一部を紹介します。

(質問)原価管理を始めるにあたって、工夫した点はあったか?

(回答)具体的に工夫というものではないが、非常に簡素なExcelシートを手作りし、提供した。それが滑走路となり、店長のやる気をくすぐったことが、成功要因だと考えている。

(質問)実務補習の診断先が飲食業である。写真という観点で気をつけるべきポイントを知りたい。

(回答)写真には、引き算と足し算という概念がある。引き算は、ピンポイントの写真で、足し算は、全体を包含した写真である。スマホが生活の一部となっている現代においては、足し算の写真は内容が小さくて見えず、訴求力が弱いため見過ごされる。今は引き算の時代であり、被写体を絞り込んで大きく撮ることがポイントである。

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「写真」という現代には欠かせない広告素材を題材に、実体験を元にした講演、質疑への回答を行っていただき非常に有意義な月例会となりました。最後は、石田会員に向けての大きな拍手をもって閉会しました。

以上

活動報告:2020年 1月度定例会

2020年1月度の定例会についてご報告をいたします。

はじめに、遠藤代表よりご挨拶がありました。中小企業政策研究会は2003年秋に設立して5人でスタートして以来、今や東京支部に次いで規模の大きい団体となっていること、当研究会を活用して良質なネットワークを作り、学んだことを実務の世界で発揮してほしい、といったお話がありました。

続いて、七田幹事より、当研究会の組織概要や主な活動内容等について説明が行われました。当研究会は現在会員数約360名、中小企業診断士の任意団体である(都道府県協会には所属していない)こと、遠藤代表の下に総会で選出される幹事会があり、診断士1年目の会員を中心にサポーターが組織され当研究会の運営を担当していること、定例会は原則毎月第3火曜日の夜、主に文京区の会場で開催されていること、等の説明がありました。また、当研究会の入会にあたっては、中小企業診断士試験の合格が必要であること、年会費5千円の支払いと所定の手続きをすること、入会の募集期限が5月までであること、入会時に会則と個人情報保護方針を承諾する必要があること、1年ごとに更新する必要があること、士業の職業倫理を意識した言動をすること、について十分ご留意のうえ入会をいただきたい旨の説明がありました。

その後、以下の12チームより、今年の活動方針や活動内容、求める人材像などについて説明を行いました。なお、M&A研究会は現在活動休止中です。

 チーム紹介
① FAT(宇都会員)
FAT(財務: Finance, 会計: Accounting, 税務: Tax, の頭文字に由来)は、税理士・会計士・弁護士や金融機関勤務など多彩な会員がおり、定型的な経営分析にとどまらず、チームメンバーが有する財務・会計・税務等の専門知識を融合し、中小企業診断士としての必須のスキルである財務診断力の向上を図っているチームです。2019年は、中小企業の経営判断に資する管理会計手法、業界特有の会計処理・事業リスク等の共有、資金調達手法・手順の理解、M&A実務を体感できるグループワーク等の活動を行いました。
原則、毎月第1水曜日に活動しています。財務・会計・税務について勉強したい人、興味がある人、中小企業を支援したい人の参加をお待ちしています。

② HRC(福田会員)
研修・セミナー講師を目指している方向けの勉強会です(HRCはHuman Resource Consultingの略)。講師として必要な「研修企画・構成」「伝え方」「売り方」のスキルアップを目的として様々な活動を行なっています。2019年は独立開業体験記、プレゼン小技共有、ファシリテーション、アイスブレイク実験、動画撮影・編集といったテーマで活動を行いました。2020年は、アウトプット強化を活動テーマとして、発表練習・発声練習、研修設計、コンペ用コンテンツ制作、落語鑑賞会、写真・動画撮影会などの「実践してみる」「今後使えるコンテンツを作る」試みを多数予定しています。
原則、毎月第2日曜日に活動しています。「受講者の心を掴む講師」を目指してスキルアップしたい方のご参加をお待ちしています。

③ PIT(村上会員)
ITに特化した研究会で、実践的なアウトプットを重視しています。2019年はIT活用のミニ講義/イベント、各メンバーのITネタ共有会、ブログでのIT情報発信、公的機関でのセミナー実施等を行いました。2020年は、昨年の活動に加えて、ITを活用した中小企業支援(生産性向上のためのネットショップ・ホームページ集客支援検討、クラウド等のシステム化支援検討)を予定しています。
定例会は毎月第1日曜の午前中に実施しています。出席義務はなく、事務作業の担当もありません。懇親会は年に一回だけ開催しています。現時点でITに詳しくない方の参加も歓迎します。ITに詳しくなりたい方の参加をお待ちしています。

④ 岩本組(岩本会員)
資格を取った者には責任がある、中小企業の役に立ってこその中小企業診断士であり、事業再生・事業承継の支援を理解せずして中小企業の経営顧問ができるか、との考えから、切磋琢磨する機会を作り、熱い思いを持って活動をしています。挨拶を心がけること、相手を褒めること、約束(納期)を守ることを掟としています。支援を求めている中小企業経営者のニーズに対応できるよう、定例会の内容を充実させ、お互いの切磋琢磨により診断士としての能力アップを実現したいと考えています。診断・支援案件の実施や、異業種の講師を招いた勉強会の開催などの活動を行います。
原則、奇数月の第3土曜日に定例会を実施しています。

⑤ オアシス(三木会員)
沢田幹事をリーダーとするチームです。主な活動は勉強会(ビジネスでのITスキルの向上、研修講師としてのスキルの習得など)と簡易診断で、実務ポイントも獲得できます。勉強会のテーマは、ビジネスでのITスキル向上、仕事(人生)のスキルアップ、研修ビジネス(講師スキル)、その他(人事、投資)等を取り上げます。簡易診断は年間4~6回程度実施予定です。
原則、毎月1回、土曜日か日曜日に勉強会を実施しています。貢献意志のある方、ボランティア精神のある方、副業に興味のある方を募集しています。

⑥ 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(三木会員)
企業内診断士のためのチームで、診断士活動の情報交換、面白い活動の紹介・交流、診断士キャリアの研究等を行なっています。お互いに学び合うことを目的に、定例会を月1回、平日夜に実施しています。定例会では、5分間スピーチや各メンバーの業界研究のプレゼン、ゲスト講義、チームブログ執筆などの活動を実施しています。他チームとの兼部も歓迎しています。皆様のご参加をお待ちしています。

⑦ 事業再生研究会(大塚会員)
中小企業の再生支援のため、事業再生について広く深く研究をしています。事業再生の入門者からプロまで、様々なメンバーが在籍しております。診断士以外にも、弁護士・会計士・税理士など士業の枠を超えた会員構成であることが特徴です。最新の情報及びスキルを得ること、互いの交流を深めること、事業再生のできるコンサルタントを輩出すること、を目指して活動しています。
毎月第2土曜日に定例会を実施しています。入会時点にて専門知識は必要ありません。事業再生への思い・志と研究会への貢献意欲のある方のご参加をお待ちしています。

⑧ 事業承継研究会(染谷会員)
企業の事業継続を考えた際、一番のリスクとされるのが、経営者の交代、つまり事業承継です。経営破綻に陥った企業の窮境原因の多くが事業承継に起因するものだとも言われています。我々中小企業診断士にとって、事業の再生と承継に関する正しい知識を身につけ、実践していくことは、責務であると考えます。事業承継支援には、経営者と「向き合い」「寄り添い」「共に歩む」ことが必要です。机上論に留まることなく、国家資格者としての真価を互いに問いながら日々邁進する志士の集まりであることを目指しています。やる気があれば経験不問。定例会は、偶数月の第2又は第3土曜日に実施しています。

⑨ 趣味実践活用階(海野会員)
趣味や好きなことを基にした活動を行なっています。チーム活動を通じて、他メンバーの事例を学びつつ、趣味を活かした副業につなげていくことを目指しています。2019年は、メンバーの趣味を実際に体験してみる等の活動を行いました。自分の趣味・好きなことで他の診断士との差別化を図れることも当チームのメリットと考えています。
活動頻度は年6回程度を予定しています。原則として平日19時開催となっています。皆様の参加をお待ちしています。

⑩ チーム岩佐(岩佐会員)
会員は企業内診断士中心で、所属業界は多様な人材構成です。活動内容は月例会として毎月第3木曜日にメンバー持ち回りの勉強会を実施しています。加えて、メンバー持ち込み形式の簡易実務従事を年に2~3回行っています。簡易実務従事は案件リーダー制なので総合的なスキルを身に付けることができます。チームの目的は、企業の経営改善に貢献するとともに、企業内診断士としてコンサルティングのスキルを維持し、充実感を提供することです。メンバー一人ひとりが当事者意識を持ち、クライアントに評価される実力をつけることを目標としています。

⑪ ビジネスモデルカフェ(木下会員)
Expert & Generalist (様々な分野の診断士)が集まった学際的チーム(ネットワーク型組織)による価値の共創により、各自の専門性だけではなかなか届かないクリエイティブ領域のコンサルティングを目指しています。最近はデザイン思考等のcreative thinking をキーワードに月一回の定例会(第3又は第4金曜日に開催)以外にも様々なプロジェクト活動(読書会、ビジコン出場、デザイン思考フィールドワーク、各種セミナーなど)を行っている政策研で最も活発なチームの1つです。2020年度も引き続き、定例会(input、ワーク)を基本とし、各種プロジェクト活動(output)を予定しています。ご参加をお待ちしています。

⑫ ファシリテーション(小野会員)
新たに発足したチームです。ファシリテーションスキル習得に役立つワーク中心の勉強会です。「ファシリテーション・グラフィックの練習」「診断士の定番フレームワークの活用ワーク」「ファシリテーション関連書籍の読書会」「アウトプット(書籍発行)企画」等の活動を行う予定です。チームのビジョンとして「参加メンバーがファシリテーションの達人になり、診断士業界のグループワーク成果を最大化できている」を目指しています。定例会は毎月第3又は第4木曜に、主に中央区の区民館で開催予定です。テレコン(Zoom)を活用した、遠隔地や業務多忙な方の参加も可能です。楽しいチーム活動にしたいと思っています。皆様のご参加をお待ちしています。

終わりに
上記12チームの紹介に続いて、遠藤代表より、寺子屋 遠藤塾「たすきを繋ぐ会」の紹介がありました。設立準備中のため現時点ではチームに昇格できる状態ではありませんが、診断士試験の受験生支援活動を行うこと、診断士試験の「財務・会計」対策に特化し、二次試験の事例IV対策についても検討中であること、及び、年8回程度、日曜または祝日の午後に活動予定である旨のご説明がありました。

最後に、2019年度の政策研運営サポーターのリーダーである鈴木会員より、新年度の運営サポーター募集の案内がありました。運営サポーターとは、政策研の定例会・その他イベントの企画・準備を行う政策研運営の実働チームです。主に診断士一年目会員や新入会員で構成され、診断士の最初の1歩を踏み出す際に心強い「横の繋がり」ができること、一年目から研究会の活動に貢献できることなどがメリットとして紹介されました。

活動報告:2019年11月度定例会

 11月度定例会は、中郡会員の企画として「『ビジネスに活かす芸術思考』~アーティストが0から1を生み出す思考をヒントにイノベーションを起こす~」と題し、芸術思考学会副会長の秋山ゆかり様、芸術思考学会事務局長の浅井由剛様から、「アート思考とは何か」、「アート思考の実践例」についてご講演いただきました。

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■アート思考とは何か

 はじめに、秋山ゆかり様から芸術思考の生い立ちを含め「アート思考とは何か」について、ご紹介いただきました。秋山様は、GE Internationalや日本IBMで事業開発の責任者を勤められました後、「株式会社Leonessa」で戦略・事業開発コンサルタントとして活躍されている一方、声楽家としても活動をしている方です。

 「芸術思考」は、明治大学法学部教授・理学博士である阪井氏、画家、アートセラピー研究者、東北芸術工科大学講師である有賀氏による造語です。人が芸術を作り出すときに創出・創発する思考プロセスからヒントを得て、学習者主導の「生きる力」をはぐくむアプローチとして2012年に構想されました。また、「芸術思考学会」は、芸術思考に関する学術的研究を活性化するとともに、教育現場や新規事業創造における芸術思考の普及をはかることを目的とし2018年に設立されました。

 事業開発のプロセスと声楽家としての舞台づくりの共通スキルとして、①作りたいもののイメージ作りをして共有するプロセス②人を巻き込み、多様な人たちを一つの目標に動かすコミュニケーション③成功しないかもしれない恐怖と向き合い挑戦し続けるマインドセット、の3点をあげられました。

 アート思考は、①自分の感情を深堀りする(イノベーションの源)、②表現する(イノベーションの行為)、③誰かと共鳴する(イノベーションの成就)という3つのプロセスで構成されています。特に第1のステップでは、自分の感情の深堀りによる気づき、自分と世界の関係を発見・理解することが大切になるそうです。そして、チクセントミハイ氏が提唱している個人起点のcreativityだけでなく、公共における創造性「“Big C” Creativity」を意識することが、大きなビジネスを作っていく上でカギとなってくるとのことです。また、イノベーションはまったく新しい領域で起こすだけでなく、1つの領域でも起こし続けることが可能であり、その成功事例として月桂冠をとりあげられました。イノベーションを起こす際には、まったく新しい領域なのか、隣接する領域なのか、現在の事業の深掘りなのか、どの軸でイノベーションを起こすのか、企業として明確にしておくことが大切になります。また、ユニリーバに例をとり、チャレンジとスキルのバランスが取れていることが、成功の条件であるとご説明いただきました。

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■アート思考の実践例

 続いて、浅井由剛様から「アート思考の実践例」についてご紹介いただきました。浅井様は、「株式会社カラーコード」で代表を務められながら、静岡県地域づくりアドバイザー、明治大学サービス創新研究所客員研究員としてもご活躍されている方です。

 まず、デザイン思考とアート思考の違いをご説明いただきました。デザイン思考が問題解決型のアプローチであるのに対し、アート思考は自分の感情部分にアクセスし、掘り下げることで熱い気持を呼び起こし、共感を呼ぶアプローチであるという違いがあるそうです。

 デッサンは、見ている対象をそのまま紙に描いているように思われていますが、実は違います。モチーフを観察して知覚した情報を元に、あるべき絵のイメージを頭の中で構築し、そのイメージをキャンバス上に再構成して描いているのです。絵に苦手意識を持つ方は頭の中でイメージを構築できていないことが多いのです。まずあるべき姿をより具体的にイメージすることが重要になります。そのために「観察」が大切になります。そして、アウトプットを具体的に考えながら観察する方がただ観察するよりもインプットされる情報量は多くなります。これは、新製品や新規事業など現在の世界に無いものを人に伝える能力の向上に有効であるというご説明をいただきました。

 アート思考の実践例として、老舗ネオンサイン企業と川根本町で実施したワークショップを取り上げられました。老舗ネオンサイン企業では、仕事と自分の未来(企画)を考え、自社発信サービスを作るきっかけとなりました。川根本町では、故郷と自分の関係性を再構築でき、町の在り方を考えるきっかけとなったそうです。ワークショップを通して、社員や職員が、自分たちの会社、自分たちの故郷への見方や考え方が変わっていった様子をご説明いただきました。また、川根本町シティブランディングビデオ映像を交えながら、ワークショップ時の参加者の様子などについてもお話をいただきました。

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■質疑応答

最後に、予定されていた残り時間いっぱいを使って活発な質疑応答が行われました。聴講した会員との間で交わされた質疑応答の一部を紹介します。

(質問)世間と自分の感情の距離感が合わない場合の対処方法はあるか。
(回答)時代を先取りしすぎて社会に受け入れなかった「世界初音楽ダウンロードサービス」の失敗経験があるため、共鳴を得られないときは断念している。世の中の半歩程度先を捉えているものが成功している。

(質問)アーティストのようなバックボーンを持たない人でもアート思考を活用できるか。
(回答)自分の感情にアクセスすることができれば可能であり、そこをファシリテートしていくのがワークショップの意義のひとつである。また、アート思考実践のツールとして、自分と向き合うためにジャーナリングを行うことが有効である。
 *ジャーナリングについては次のコラムを参照のこと
 「3つの質問」に答えていくと、自分の心の動きが見えてくる

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実体験を元にした講演、質疑への回答を行っていただき非常に有意義な月例会となりました。最後は、秋山様、浅井様に向けての大きな拍手をもって閉会しました。

活動報告:2019年10月度定例会

10月度定例会は、井上会員の企画として『どうやってるの!?本業×家庭×診断士 三方良しの働き方改革』と題し、「企業内診断士」にとっての働き方改革のご紹介と、家庭を持ちながら企業内診断士として活躍されている倉石 友美様、相川 佳寛様、神宮司 大心様の3名をお招きし、座談会形式で企業内診断士としての実体験をお話しいただきました。

 

働き方改革の背景・内容

 まず、働き方改革の背景とその内容について、三木会員よりご紹介いただきました。

 働き方改革とは、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で「選択」することであるとご紹介いただきました。働き方改革が推進されている背景として、①労働人口の減少、②長時間労働の社会問題化、③働く人のニーズの多様化があり、生産性の向上や就業機会を拡大することが求められているとのことでした。

 企業内診断士における働き方改革のメリットとして、①業務効率化による診断士活動への充当時間の増加、②勤務時間の柔軟化により診断士活動の時間の融通が利く、③副業解禁により収入が発生する活動への参加や積極的な営業行為が可能になる点をご紹介いただきました。その一方で、注意点として、①本業が疎かになることや健康を害すること等の時間・労力の管理面の懸念、②診断士活動への理解を会社や家庭から得ることが重要であるとのことでした。

「三方良し」の働き方改革に関するアンケート結果

企業内診断士向けに「診断士活動と会社」、「診断士活動と家庭」という2つの観点で実施したアンケート結果を廣瀬会員よりご紹介いただきました。

まず、「診断士活動と会社」に関するアンケート結果をご紹介いただきました。9割以上の診断士が資格取得を会社に対して報告していますが、会社として副業を認めているのは約半数とのことでした。また、会社に対して気を付けていることとして、本業優先に取り組むこと、早めのスケジュール調整、本業が疎かになっていると思われないようにすることを心掛けているとご紹介いただきました。診断士活動が本業に活かされた例として、人脈形成によるビジネス拡大や、講師業としてのプレゼンスキル向上等が挙げられました。

次に、「診断士活動と家庭」に関するアンケート結果をご紹介いただきました。パートナーから診断士活動への理解を得るために、将来の収入源確保、キャリアアップの準備、社外コミュニティの形成等を活動理由として説明しているとのことでした。また、家庭に対して気を付けていることとして、スケジュールを小まめに共有することや、活動内容を伝えて理解を促すことが挙げられました。診断士活動で得た収入の扱いとしては、診断士活動の活動費へ充当、家庭の収入に充当、自身の収入とするが家族での外食等で還元するというような様々な考え方をご紹介いただきました。

最後に、「会社」「家庭」「診断士活動」のバランスの取り方として、「本業重視派」、「バランス派」、「診断士活動積極派」、「冷静派」があり、自分にとっての「診断士活動」の位置付けによりそれぞれのバランスは異なるとお話しいただきました。

家庭持ち企業内診断士の座談会

後半は、倉石 友美様、相川 佳寛様、神宮司 大心様の3名による座談会が開催され、井上会員の司会のもと、事前に伺った質問や会場からの質問に回答する形で進行していきました。

倉石様は、診断士として複数社の顧問契約を持ち、補助金申請支援等の企業支援の活動を行っています。

相川様は、地域の農園との振興プロジェクトや、インバウンドや観光支援のプロジェクトを地域の商店街と実施されています。

神宮司様は、副業としての研修講師活動や、ご自身で立ち上げた新規の研究会の運営をされています。

 

普段の1日の過ごし方は?という質問に対しては、

倉石様「子供がまだ小さく、診断士活動に充てる時間がほとんどありませんが、育児をパートナーに時々お願いする等、パートナーの協力によって得られた隙間時間を活用しています。」

相川様「診断士活動は平日夜や有給休暇を活用して実施しています。休日は診断士活動、PTA活動、趣味の野球・フットサル、家族との団らん等それぞれバランスを取りながら過ごしています。」

神宮司様「平日夜は家族との団らんや診断士関係の作業をしています。休日は、土曜日日中は研究会活動や、自身の野球チームの活動ですが、土曜日夕方や日曜日は家族との外出等の家族と過ごす時間に充てています。」

との回答を頂きました。本業以外の時間を活用して診断士活動をしながら、主に休日に家族との時間、趣味等を楽しむ時間を取るというように過ごされていました。また、診断士活動を進めるうえで家族の協力は重要であるというお話を頂きました。

 

次に、三方良しのために工夫していることは?という質問に対しては、

倉石様「時間当たりの提供価値を高めることや、時間の使い方を工夫しています。具体的には、書籍やセミナー受講によるスキルアップや、睡眠時間をしっかり取って健康第一の生活を送るよう心掛けています。」

相川様「家庭に対しては土日の家族との交流やPTA活動を積極的に取り組むこと、会社においては業務を早く終わらせメリハリのある生活にすることや、普段の生活の中で体力を付ける運動(職場がある31階から階段を駆け降りる等)をすることを心掛けています。」

神宮司様「会社はお金を稼ぐ場所、家庭は家族と思いっきり遊ぶ場所、診断士活動は自身の成長の場、とそれぞれ考えています。診断士活動は本業で稼ぐための成長手段と考え、これらを自分が良いと思うバランスを付けて活動しています。」

との回答を頂きました。3つの要素に対してメリハリを付けて生活することに加えて、健康にも気を配って活動されていることが分かりました。

会場からは「家族から診断士活動をどの程度理解されているか?」、「診断士活動と本業のシナジーはあるか?」等のパネラーの皆様に対する多くの質問があり、それらに対して実体験をもとに回答していただき、有意義な座談会となりました。最後に、パネラーの皆様に向けての大きな拍手を持って座談会は閉会となりました。

以上

活動報告:2019年 9月度定例会

9月度定例会は、日景会員の企画として、「カードゲームで学ぶSDGs~中小企業の2030年を見通す~」と題し、昨今注目されつつあるSDGs(エスディージーズ)を取り上げ、カードゲーム「2030SDGs」を通じて体感的に基本を学びつつ、中小企業にもできるSDGs活用策、それを支える診断士の役割についてご説明いただきました。

■SDGsについて
まず、SDGsについて説明がありました。「持続可能な開発目標」(SDGs:エスディージーズ)は、2015年の国連サミットで提唱された国際目標であり、17のゴールと169のターゲットで構成されています。また、途上国のみならず先進国も取り組む目標として国連が推進しており、2017年のダボス会議でも取り上げられたり、経団連の企業行動憲章にもSDGsの考え方が盛り込まれたりするなど、広がりを見せています。

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■2030SDGsについて
次に、カードゲーム「2030SDGs」について説明いただきました。ビジネスの現場から小中学校にまで広がっているゲームで、これまでに10万人近い人が参加したとされています。

「2030SDGs」は、SDGsを体感し、2030年の世界がどうなっているのかをシミュレーションするゲームです。
今回の定例会では、参加者を12のチームに分け、各チームがそれぞれの目標(富、環境、社会など)の達成に向けて、ゲームを行いました。各チームの手元には、①お金、②時間、③プロジェクトのカードがあり、それらを用いたり、他チームと交渉・協力したりして目標の達成を目指します。
各チームの活動を踏まえた「世界の状況」もリアルタイムで把握できるようになっており、前半が終わった地点では、「経済」が特に進展しており、「環境」、「社会」がやや弱いという状況でした。後半には、チーム間の交渉や協力が進み、12チーム中11チームが目標を達成し、「世界の状況」のバランスも改善しました。

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日景会員によれば、過去の事例では、参加者の属性(ビジネスパーソン、環境団体など)により、達成される目標(経済、環境、社会)の度合いが異なり、それぞれの特徴が表れる傾向にあるとのことです。また、前半では、自チームのゴールに集中したり、損得を考えたりという参加者が多い一方、中間発表を挟むことで、後半では、バランスを意識し、他の人の達成状況、全体の状況を考慮する傾向にあるとのことでした。

■SDGsに関する取り組み
その後、SDGsに関連して、バングラディシュのグラミン銀行の取り組み(女性向けマイクロファイナンス)が紹介されました。また、私たちの周囲の食品・日用品に使用されているパーム油を生産するためにインドネシアの森林伐採が悪化していることなど悪循環が発生している状況も。そこで、環境・社会に配慮した原料を用いた製品に付されるものとして、例えば、パーム油、漁業資源、森林資源などの認証制度(認証マーク)の広がりが紹介されました。

参加者からは、「知ろうとする努力、勉強するところから始めることが大切だと感じた。」、「株主総会で外国人投資家(アジア)からSDGsに関する質問が出るなど、自社でも考えていく必要がある。」といったコメントが発表され、日景会員からは、年金積立金を運用するGPIFなどの機関投資家が投資先企業に対して環境・社会・ガバナンスに関する取り組み(ESG)を重視する動きも始まっており、欧州では特に企業活動に対して厳しい視点から投資活動を行っていることも紹介されました。

また、SDGsはグローバル企業、大企業の取り組みが目立っているが、中小企業で特徴的な環境にやさしい経営、従業員を大切にする経営、地域に根付いた経営などはSDGsにマッチしており、中小企業こそSDGsの担い手であるといったことが説明され、中小企業診断士として支援していく重要性が紹介されました。そうした中小企業の事例として、株式会社大川印刷(横浜市)、山陽製紙株式会社(大阪府泉南市)、株式会社太陽住建(横浜市)、ライフスタイルアクセント株式会社(熊本市)「ファクトリエ」などの取り組みが紹介されました。
大川印刷では、衛生面・環境面を意識した経営を重視しており、従業員主導での取り組みで地域や社会に必要とされる活動をしています。また、これらSDGsの活動を通して従業員が活き活きと自発的になったということです。日景会員からは、一番印象的だった同社の大川哲郎社長の言葉として、大川印刷におけるSDGsの活動は「苦しいからこそやっている」(従業員や地域に配慮しないとやっていけない)ことだとお話しいただきました。
山陽製紙では、ホームページ掲載用の写真撮影をきっかけに従業員が自発的に川の清掃活動を行うようになったことがきっかけに。やがて地域から感謝されるまでになり、社員が自発的にSDGs活動を行うなかで、環境に配慮した新製品・新サービスを開発し、環境省「環境人づくり大賞」を2年連続受賞しています。
太陽光パネル設置やリフォーム事業の太陽住建では、本業を通した社会貢献、地域貢献につながるビジネスモデルを目指して、障害者雇用、空き家事業などに取り組み、国連のハイレベル政治フォーラムにおいて社長スピーチが実現するまでに至っています。
ライフスタイルアクセント社の国産アパレルブランド「ファクトリエ」は、高度な技術、こだわりを持つ工場と連携し、工場~消費者間を直結して適正価格で製品を提供しています。SDGsに直接言及して活動しているわけではないですが、工場が立地する各地域の活性化にもつながっており、複数のSDGsゴールに貢献する結果につながっているとのことです。

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最後に、2030年を見通し、中小企業もSDGsを通じた成長を行うことが重要となっており、それを支えられるような中小企業診断士のあり方をお話しいただきました。
SDGsの取組はすぐに売上アップ等の効果が見えるものではなく、経営理念がしっかりしていないとうまくいきません。その点も正しく理解したうえで中小企業診断士にはSDGsを通じた支援に取り組んで欲しいと最後に伝えられました。

以上

活動報告:2019年 8月度定例会

8月度定例会は、夏原会員の企画として『副業最前線!自分を200%いかす働き方』と題し、ナレッジワーカーズインスティテュート株式会社 代表取締役で中小企業診断士の塚本恭之様より、副業に関する動向と、中小企業診断士としての副業実践方法についてご講演いただきました。

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■副業に関する近年の動向

はじめに、働き方改革を切り口に近年の政府の取り組みについて紹介いただきました。

1980年代、日本のGDPや競争力は世界の中でも一二を争う水準でしたが、近年、生産性が大きく低下しています。このような現状に対して日本の生産性を向上させるために、政府が取り組んでいる施策や方針の公表について説明いただきました。

【取組例】

・「2030年展望と改革 タスクフォース報告書」において、人的資本大国実現のための具体例として、自ら働き方を選択する複線型の雇用モデルを提示(内閣府)

・2018年1月のモデル就業規則の改定により、政府として副業を原則容認(厚生労働省)

・副業・兼業促進のガイドラインを公表(厚生労働省)

 

また、国家公務員の副業解禁により約28万人が兼業の担い手となる可能性があることや、企業が副業を認めることへの障壁となっている総労働時間の管理方法を見直す検討が進んでいることを説明いただきました。さらに、他国の事例として、フランスにおける副業制度である個人事業主制度が2009年に導入されて以降、開業率が向上し、経済の活性化につながっていることを説明いただきました。

 

■ビジネス環境及び社会や個人の変化

次に、ビジネス環境の変化、社会や個人における変化について紹介いただきました。

2019年1月に副業を認める企業の割合が22%となったことが経団連から発表されたことを説明いただき、イノベーター理論におけるキャズムを超えているため、今後も副業を認める企業が増えることが想定されるとされました。また、副業を解禁している企業について、事例や経営者の考え方を説明いただきました。また、副業にメリットを見出していない大企業が未だ多い中、IT系の企業に副業を解禁する企業が多いことやその背景にある業界の特徴などを説明いただきました。

さらに、社会、会社、個人の変化について多方面から説明いただきました。

・大企業の人的資源確保の戦略が内部調達型から、外部リソースを積極的に活用する外部調達型に変化してきた。

・各自のリーダーシップによって成果が決まるようなプロジェクト型の仕事が増加することで、個人に求められるリーダーシップが変化しており、今後は全員主役型のリーダーシップであるシェアードリーダーシップが必要になる。

・労働人口の減少や人生100年時代の到来といった社会構造の変化から、パラレルキャリアが求められるようになるが、第2のキャリアには助走期間が必要である。

・知識を用いて人や社会に貢献する人材であるナレッジワーカーの考え方が重要視され、ますます人が経済の主役になる。

・資本家、経営者、労働者の関係がフラットになるため、人を惹きつけるビジョンや思いが、より大切になる。

 

■中小企業診断士としての副業実践方法

副業と一口に言っても、複業、伏業、復業といった様々な当て字で表されるように、対価の有無や契約形態などによって様々な類型がある旨や、それぞれのメリット・デメリットの説明に続いて、中小企業診断士としての副業の実践方法を紹介いただきました。

 

【プロボノ編】プロボノ活動に参加

方法①中間支援団体への登録

方法②自身で募集団体を探す

【コンサル編】コンサルタント業務を受託

方法①スキルシェアサイトへの登録

方法②顧問紹介サービスへの登録

方法③フリーランスコンサルタントサイトへの登録

方法④自身で支援団体を探す

【起業編】自身の会社を起業

方法①個人事業主

方法②非営利組織の創業

方法③株式会社/合同会社の創業

 

それぞれの方法について、オススメの中間支援団体やサービス、メリット、注意点などを説明いただきました。

また、社外での活動だけでなく、社内の他部署に対してボランティアやフリーランス等の立場で支援するという、社内複業という選択肢があることを説明いただきました。

その他、次のような点についても説明いただきました。

・経産省人材支援室が副業実践者を対象にしたアンケートで、「副収入が得られた」「良い経験になった」「新たな出会いがあった」のような、副業によって充実感が得られているという声があること。

・会社を辞めずに複業として起業した後に専業起業する方が、会社を辞めてから専業起業する場合に比べて、成功率が高いという日本政策金融公庫の調査結果があること。

 

■中小企業と副業

続いて、中小企業が副業に対してどのように向き合うべきかという考え方を紹介いただきました。

副業を認めている中小企業を対象に行ったアンケートによると、「本業の会社への忠誠心が高まる」「目標達成意識が高まる」といった良い効果が出ていることが伺えるため、中小企業においても生産性の向上のために副業を認めることが有効であるとされました。

副業が中小企業に与える良い影響として、人材採用において自社で正社員を雇用するのではなく、人材をシェアするという発想が可能になることや、社外に委託可能な業務を社外の副業人材へのアウトソーシングや協業で解決できることを挙げられました。また、中小企業が復業人材に来てもらうためには、自社の見せ方を工夫し、復業者にとって魅力のある企業であることを示すためのブランディングが重要であると説明いただきました。

 

■副業解禁はチャンス

最後に、副業解禁の流れは、企業の規模や法人/個人を問わず、多方面にチャンスをもたらす旨を紹介いただきました。

国として副業を解禁する流れは、中小企業にとって正社員採用が難しい昨今、複業人材による人手不足解消や事業承継面での後継者確保のきっかけ作りに有効である。大企業にとっては、オープンイノベーション人材の確保に有効である。中小企業診断士にとっても収入の複線化や起業がしやすくなる。同様に、ベンチャー企業、起業、非営利組織、個人等など多方面にチャンスがある。と締め括られました。

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■質疑応答

夏原会員に紹介いただいたリアルタイム質疑応答サービス「handsup!」を用いての活発な質疑応答が行われました。聴講した会員との間で交わされた質疑応答の一部を紹介します。

 

(質問)製造業や建設業の中小企業が複業労働者を受け入れる場合はどのような職種が多いか。

(回答)製造業のライン担当として受け入れるというよりは、経理や人事系のバックヤード業務で受け入れる事例が多くある。

 

(質問)個人事業主になるために開業届を提出するメリットは何か。

(回答)青色申告を行わない場合は税制面でのメリットはないが、創業における補助金・助成金を受ける機会を得られる点や、屋号を決めることで自身のモチベーションが高まるという点においてメリットがある。

 

以上

活動報告:2019年 7月度定例会

7月度定例会は、染谷会員の企画として『もっと聞きたい!事業承継入門講座・支援事例』と題し、中小企業診断士が最低限おさえておきたい事業承継支援の基礎と、染谷会員自身が携わった実際の支援事例についてご講演いただきました。 20190716-1

■事業承継支援の基礎

事業承継支援をとりまく環境として、中小企業経営者の高齢化、直近10年間の主要施策、事業承継税制を紹介いただきました。
また、事業承継が進まない理由として、

  • 事業者収入の低下(事業者対雇用者収入の比率は低下傾向にある)
  • 個人保証・担保提供している個人資産の引き継ぎ(負の遺産)
  • 債務超過企業の割合が高い

が挙げられ、リスクが大きい割にリターンが小さい経営に承継する魅力が感じられなくなっていることを説明いただきました。
このような状況ではあるものの、事業承継は企業にとって以下のような3つのチャンスであり、事業承継支援では組織作りの観点も重要とされました。

 1.経営意識変革のチャンス
 2.さらに利益を生み出せるチャンス
 3.経営体制再構築のチャンス

その他、「経営者保証に関するガイドライン」の概要として、一定の要件のもと経営者の個人保証をしないという選択ができるようになったことが肝であり、経営未経験の後継者が承継に伴う巨額の借入に不安を覚え、承継を躊躇することを和らげる効果が期待される旨を説明いただきました。
一般的に承継と聞くと資産の承継を想像する方が多いが、事業承継は、経営の承継、経営者の交代、資産の承継を含むより広い概念であることが示されました。
また、後継者に関する状況・問題点として、後継者が親族の場合は取引先や関係者の理解は得られやすい反面、適切な能力がない場合がある。逆に、親族以外の社内から後継者を選定する場合は後継者が事業内容を把握している反面、保証能力・資金力が不十分な場合がある。ということをお話しいただき、まだケースは少ないものの、M&Aのような第3者が承継することが以前よりは現実的な選択肢となっていることを紹介いただきました。 20190716-2

■事例紹介

後半は、染谷会員が実際に携わった6つの支援事例を取り上げ、各社の状況と問題点、それに対して採った具体的な提案や対応を紹介いただきました。その後、聴講されていた会員との間で以下のような質疑応答が交わされました。

 (質問)支援先の会社関係者の動きが鈍い場合に、提案スキームを動かすきっかけになるのは何か。
 (回答)株主や金融機関など、支援先にプレッシャーをかけられるステークホルダを巻き込んで、働きかけてもらうことが有効である。それができない場合には、泥臭く対応していくしかなく、会社がうまくいっていない原因に対して注力していくことになる。

 (質問)今回事例として取り上げられたのは、役員や家族の人間関係、人間性に難があるケースが多かった。事業承継支援はこじれた案件が多いと考えて良いか。
 (回答)こじれていない案件は承継の専門家でなくとも解決できるためかもしれないが、企業再建・承継コンサルタント協同組合経由で持ち込まれるものは、放置されて問題が熟成した、こじれた事案が多い。

 (質問)経営者からの信頼を失わないようにするために心がけていることはあるか。
 (回答)真摯に一生懸命行動することが重要である。

■最後に

最後に、事業承継支援には「向き合い」、「寄り添い」、「共に歩む」ことが必要である旨をお話しいただきました。支援企業の体制は十分ではないことが多いため、十分に向き合うことが重要であり、経営者は孤独であるため、寄り添うことが求められる。それらを通じて中小企業診断士は支援企業と共に歩む存在である。とのことでした。 20190715-3

以上

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