私達は企業の未来をアシストする中小企業診断士のプロ集団です。

活動報告:2021年5月度定例会

2021年5月度の定例会は、仲田俊一会員による企画『スマホでレッスン(講義)動画を作ろう!』を開催しました。今回もZoomによる開催でしたが、多くの会員に参加いただきました。

 この企画の講師を務めていただいたのが、映画制作体験プロデューサーである渡川(オリカワ)修一先生です。オリカワ先生は、動画制作セミナーを多数行っており、とても高い評価を得ています。書籍「iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書」を出版するなど、プロフェッショナルなご活躍をされています。本日はスマホによる動画作成のポイントを優しくわかりやすく教えていただきました。

リアルのセミナー講師をされていた時代は高い評価を受けていたオリカワ先生でしたが、オンデマンドの動画講義を作成して世に出した途端、著しく低い評価を受けてしまいました。なぜだろうと悩んだ末、わかったことがありました。それは、内容が悪いのではなく、「見せ方・伝え方」が悪かったということに。

現在、世の中の講義・講座は3つの種類に分類されます。
・リアルな対面講義
・Zoomでのリアルタイム講義
・オンデマンドのオンライン講義
それぞれの種類で、講義を受ける場所と時間の主導権が、講師と受講者のどちらになるのかを表したものが下の図になります。

オンデマンドのオンライン講座は、場所、時間ともに受講者に主導権があるタイプですが、当初の講義はリアルな対面講義をそのまま動画撮影しただけのものであったため、受講者にとって見にくく聞きづらい、内容が覚えづらいものになってしまっていたということです。

今の時代、オンデマンドの動画講義のほとんどは、パソコンではなく、スマホでみる時代になっています。
受講者はスマホで講義を寝転がって見ているかもしれません。また電車の中など騒音の中で見ているかもしれません。夜中に15分だけ見て、続きはまた明日というように細切れに見ているかもしれません。このような受講者視点で動画を構成するという意識がとても大事になってきます。

 

■ 動画の構成のポイント
動画の構成は、細切れにすること、どこから受講者が見てもその内容が初めにわかるようにイントロを入れること、「前に説明したように〜」という表現は避ける(受講者は最初から一貫して見ていない可能性がある)などの点があります。とにかくしつこいくらいに講座の説明を入れていくことを意識してください。

 

■ 見せ方のポイント
自分の伝えたいことをどう見せるかのポイントは以下の5点です。

① 講師の容姿
講座の内容によって服装を決めましょう。あまりにも硬い感じになって、「会社の研修みたい」と言われてしまわないように。

② 講師の構図
カメラの位置と照明に注意しましょう。
部屋の天井の灯りだけでは顔面が暗くなりがちです。顔に当てるライトがあると良いでしょう。
またカメラの位置が下すぎる、顔に近すぎると怖い感じになってしまいますので、適度な距離を保ちましょう。

講師の構図のポイントは、上から3分の1の位置に目線がくる高さにカメラを置くことです。これが最も良いバランスに見せることができます。

③ 部屋/背景
背景にはできるだけ専門的な空間を演出できるものを使いましょう。
デフォルトで用意されているバーチャル背景ではやっつけに見えてしまいます。

④ 話し方
オンライン講座での最も不満が多いのは「音声」です。良いマイクを使ってうまく話すことが重要です。
パソコンから1メートル以内程度ではっきり話すこと。
エアコンや時計の音などの雑音を無くしましょう。
自分の声質を確かめて、気になる点があれば意識をして話すようにしましょう。

⑤ スライドの見せ方
スマホで視聴することを念頭に、文字は大きめにしましょう。
コツとして、32ポイント以下の文字は使わない、できるだけ改行しないで書くことです。

 

■ 動画編集
動画編集のアプリは無料のもので十分です。困ったら以下のものがお勧めです。

撮影の失敗を編集でなんとかしようとか、編集でかっこよくまとめようとは考えないこと。初心者ではなかなか難しいです。
ナレーションを入れるとわかりやすい動画になります。入れる場合は文字のフォントや大きさを統一し、入れる位置も同じ場所にしましょう。

Youtubeは動画作成の良い教材になります。人気のYoutubeの動画では、やはりサムネイルが綺麗です。Youtubeはサムネイルが命といっても過言ではありません。売れているYoutuberの動画を過去のものと比べて見て見ましょう。彼らがどのように工夫してきたのかが分かります。

ということで、最後にオリカワ先生からもう一度。
「今の時代のいいレッスン動画とは、スマホでストレスなく視聴できる動画のこと!みなさんもぜひいいレッスン動画を作ってください」
とうことでした!ありがとうございました。

活動報告:2021年4月度定例会

2021年4月度の定例会は、『人生が豊かになる! 【1冊30分で読む速読法】』と題し、川原茂樹会員よりご講演いただきました。Zoomによるオンライン開催でしたが、多くの会員が参加し、大変盛況となりました。

 

川原会員は、年間数百冊の本を読み、これまでに100名以上に1冊を30分で読む速読法を教えてきました。もともとは理系出身であり、半導体や電気などの専門書を読むことが多かったそうです。今回は、診断士特別バージョンということで、指示されていないことは各自で積極的にチャレンジしていくことが推奨されました。

図1

読書といえば、読みたい本はどんどん溜まっていく一方で、なかなか読書時間を確保しにくいと思っている人も多いでしょう。学校教育では、現代文などの国語の授業はありますが、読書という授業はありません。そのため、読書は現代文のように文章の隅から隅まで読まなければならないと思い込んでいる人が多いです。今回のワークを通じて、読書に対する心構えを変えることで、本を早く読めるようにします。

図2

■1冊30分で読む速読法を知る

まず、速読のコツを3つ紹介していただきました。

・期限を決める

本を読むには、期限を読むことが大切です。「まとまった時間が確保できたら本を読もう。」と思っていると、どんどん本を読むことが後回しになります。短い時間であっても本を読み、期限を決めて本を読むことが大切です。例えば、図書館で本を借りてくると、返却期限までに読まないといけなくなります。また、通勤電車に乗っている間を読書に当てることで、決まった時間と場所で読書をするというルールを作ることができます。

 

・読まない

読書を仮説検証のプロセスであることを意識することが大切です。本の内容を想像する時間を取り入れることで、問いやテーマを立てます。そして、その問いやテーマに対して答えを出すのは、本ではなく自分です。本の中にいつも答えがあるとは限りません。探すのではなく、自分で答えを出しにいこうとする姿勢が大切です。

 

・諦める

完璧を求めると上手くいきません。本の内容は、知っている内容と知らない内容に分けられます。パレートの法則のように、本の中で知らない内容はたった20%です。残りの80%はすでに知っている話です。世の中の本は、あえて知っている話を80%にしています。もし自分の知らないことだらけの本だと非常に読みにくい本になってしまいます。

また、自分にとって、意外な話と当たり前の話もそれぞれ20%と80%となっています。したがって、読書で大切な部分は、知らない内容で、意外な話といった全体のうちの4%です。この4%を読む必要があり、その他は重要ではないと心構えを変えることが大切です。

 

■実際に、1冊30分で読むワーク

STEP1 本に慣れる(3分)

いきなり本を読むのではなく、本を読む前に、問いやテーマを立てることが重要です。

・なぜその本を読もうと思ったのか。

・どんな内容か。

・明日からの行動にどう役に立ちそうか。

こういった、問いやテーマを立てることがSTEP1です。まずは、本の表紙や著者紹介の部分から内容を予測します。次に、パラパラと本を2,3周することで、キーワードを探します。今回のワークでは、随時ブレイクアウトルームにて3人ほどの班に分かれ、随時意見の交換がありました。本を読む前に、表紙などから内容を予想して持ち時間1分で発表しました。

 

STEP2 読むべき箇所にマークする(5分)

STEP2では、STEP1よりもゆっくりとページをめくりながら、読みたい箇所に付箋を貼りました。付箋を貼る箇所は、違和感や驚きがあったところです。すでに知っている箇所は飛ばし、読むことで新しく気づきや知識を得られる場所にマークをする作業です。本1冊から5箇所程度が目安でした。また、ブレイクアウトルームにおいてモヤモヤを班員と共有しました。本は隅から隅まで読むのが当たり前だと思ってきたため、本当にこれで良いのか疑問だという声もありました。

図4

STEP3 精読、要約(10分)

STEP3は精読と要約です。マークした箇所を中心に読んでいきます。その際、自分が立てた問いを意識しながら読むことが重要で、キーワードや要約を書き出しながら進めていきます。また、早く読むための手法としては、指差し法があります。指で文章をなぞりながら読むことで読む時間が早くなります。

最後は、ブレイクアウトルームの班員と本に対する問いと答え、そして明日からの自分の行動について発表し合いました。

読書において、目的や仮説を持ちながら読むということは、時間短縮繋がることに加えて、文章の強弱を感じとり、効率よく内容を吸収することができると思いました。短い時間でしたが、多くの学びがあった定例会となりました。

 

以上。

活動報告:2021年3月度定例会

3月度定例会は、『After/withコロナ時代に重要なビジネスモデルの変革~コロナ後の千載一遇のビジネスチャンスをモノにする』と題し、日下部沙織会員、木下忠会員、谷沢鷹続会員、地引智美会員よりご講演いただきました。

 

本会の大まかな構成として、序盤はAfter/withコロナに求められる中小企業診断士としての新しい提案力の必要性について触れられ、コロナ禍で着目されるビジネスモデルからヒントを得ました。

これを創発材料として、中盤には実践ワークショップを行い、終盤ではイノベーション創発のフレームワークの数々をご紹介いただきました。

 

定例会の狙い

 

■After/withコロナに求められる中小企業診断士としての提案力

昨今、特に注目される経済産業省管轄の「事業再構築補助金」について触られ、中小企業診断士として得意先・支援先に対して“ビジネスモデルイノベーション”の提案力が求められる点を強調されました。

 

事業再構築補助金

 

また、After/withコロナ時代のビジネスモデルのイメージを掴むために、コロナ禍で注目を浴びる様々な新ビジネス・新サービス(語学学習アプリ:Duolingoや在宅フィットネスサブスクリプションサービス:Peloton、フードデリバリー専門店:ゴーストキッチンズ 等)についてご紹介いただきました。

 

事例_edu

 

■「After/withコロナの革新的なビジネスモデルを考える」実践ワークショップ

紹介されたビジネスモデルのイメージを活用しながら、具体的に「After/withコロナの革新的なビジネスモデルを考える」ワークショップを実施しました。ツールとしてアイデア発想のフレームワークの一つである「マンダラート」を活用しました。

 

特定の産業テーマを事前にご用意いただき、参加者の興味・関心に応じて5~10名程度のグループに分かれる形式を取りました。テーマは下記の7つです。

 

  1. 恵比寿の日本酒居酒屋(増田会員提供テーマ)
  2. アニメの地方ビジネス(小田会員提供テーマ)
  3. リアル小売店
  4. 教育
  5. 旅行・観光
  6. フィットネス・健康
  7. SDGs・環境

 

マンダラート

 

各グループセッションではアイスブレイクから始まり、ブレストにより様々なアイデアを出し合うことで議論が盛り上がりました。

そして共創された新たなビジネスモデル案を各グループ代表者により発表されました。

短時間の議論ながらも興味深い案が多くあり、診断士の多様性と発想力に感心させられます。

 

■本会のまとめとして

様々なイノベーション創発のフレームワークの数々をご紹介いただきました。具体的には、ワークショップでも活用された「マンダラート」やアイデアを選別する「アイデア集約シート」、ビジネスモデル構築に必要な要素を整理し全体像を把握する「ビジネスモデル・キャンバス」等です。

結びとして、After/withコロナのビジネス創発を今のうちから想定しておく必要性について語られました。また、数多くの情報が様々なところから発信されるが、自分で具体性を持って考えることが近道である、とお伝えいただきました。

 

以上

活動報告:2021年2月度定例会

2021年2月度の定例会は、昨年のコンペで1位を獲得した夏原馨会員による企画『いい発声は筋トレ必須!一生役立つ「声のしくみ」を学ぶ』です。

今回のテーマは、
・発声に使う筋肉の仕組みを理解する
・自分でできるのどの筋肉のトレーニング(入門編)

講師としてプロのボイストレーナーである、つじのりこ先生にご登壇いただきました。先生は、著名アーティストのバックコーラスを務めるなどの実績があり、現在は指導実績210名以上の人気講師として最高ランクの評価を得ています。

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今回の企画の題名からすると発声のために腹筋でも鍛えるのかと想像してしまいそうですが、違います。声は声帯の周りの筋肉を使って出されるので、声帯を動かす筋肉をストレッチしたり鍛えたりすることが大切なのです。

高い声が出にくくなる、長時間話すとのどが疲れる、など声に関する悩みの主な原因は「老化」なのだそうです。筋肉は使わなければ衰えます。普段使わない筋肉、つまり、普段使わない声色の発声を積極的に行うことが重要です。
しっかりと鍛えて筋肉を自由にコントロールできるようになれば、TPOに応じてさまざまな声質を使い分けられるようになります。どんな方でも何歳からでも声は変えることができるのです。

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声を出すときに実際に声帯がどのように動いているのかという仕組みを動画や図を用いて解説していただきました。声帯周辺の様々な筋肉にそれぞれ役割があって、声の大きさや高さによって動かし方が異なるという事が理解できました。

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 裏声は声帯を緩めて周辺の筋肉を伸ばすので、筋肉のストレッチにあたります。一方で、地声は声帯を強く閉じるので声帯周辺の筋肉の筋トレにあたります。
身体の筋肉と同じで、トレーニングする順番やバランスが重要です。初めにストレッチ(裏声)を行い、筋トレ(地声)をしたのち最後はストレッチ(裏声)で終わるのが良いそうです。

のどの筋肉のトレーニングとして、今回は短時間ながらも裏声3種類、地声4種類の発声練習を行いました。

そしてこれらの発声を基本として、音階やテンポをつけたり、地声と裏声を行き来するなど様々なバリエーションのレッスンを受けさせていただきました。
今回はオンラインでのレッスンでしたので、皆さん隣を気にすることなく思う存分発声練習ができたかと思います。

音程の調整は声帯を伸ばす筋肉、音量の調節は声帯を閉じる筋肉を使います。
両方をバランスよく動くように鍛えることで、声量・響き・高い声・ビブラート・音痴改善など様々な効果があります。

筋肉は使わないと衰えるので、発声練習は継続的に行うのが重要です。つじのりこ先生の明るいキャラクターとわかりやすいレッスンで、あっという間の2時間でした。声の質によって、相手への伝わり方は大きく変わるそうです。中小企業診断士として、人前に立つ機会の多い方もそうでない方にも、とても役に立つレッスンだったと思います。

今回のレッスンは短時間で入門編でしたが、もっとやってみたい、という方は個別にレッスンを体験することもできます。

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以上

活動報告:2021年1月度定例会

2021年1月度の定例会についてご報告をいたします。
今月は、政策研内にある15のチームの説明会でした。

はじめに遠藤代表よりご挨拶がありました。
令和2年度の中小企業診断士試験に合格した方々はゴールをした訳ではなく、今スタート台に立った状況であること、政策研は診断士が成長するための場であること、研究会を利用し貢献することで成長することができること、これから診断士として使命感を持って業務や活動を行ってほしいといったお話がありました。

続いて、会員部幹事補佐の佐藤会員より当研究会の組織概要や主な活動内容等について説明が行われました。
当研究会は現在、会員数約360名、中小企業診断士の任意団体であり都道府県協会に所属していないこと等の説明がありました。
研究会概要はこちら
当研究会の入会にあたっては、中小企業診断士試験の合格が必要であること、年会費5千円の支払いと所定の手続きをすること、入会時に会則と個人情報保護方針を承諾する必要があること、1年ごとに更新する必要があること、士業の職業倫理を意識した言動をすること、について十分ご留意のうえ入会をいただきたい旨の説明がありました。

図2

チーム紹介

.FAT
FAT(財務:Finance 会計:Accounting 税務:Taxの頭文字に由来)は、診断士の必須能力である財務診断力を身に着けて中小企業の発展に貢献できるようになるためのスキルアップを図るチームです。2020年は、経営・企業財務への影響分析を通じて実践的な知識をシェアすることや、役に立つフレームワークを紹介して分析の武器を手に入れる活動を行いました。
原則、毎月第一水曜日に活動をしています。中小企業の診断・支援において重要な、財務・会計・税務の知識を習得したい人、チーム活動に能動的に参加できる人の参加をお待ちしています。

図3

2.HRC
HRC(HumanResourceConsulting)は、講師を目指している方向けのチームです。
講師として必要なスキルを身につけるべく、研修開発・発表練習・プレゼンの小技共有などの活動をしています。今後は、With・Afterコロナを見据えた講師のノウハウや、動画の効果的な作成や魅せる編集を身に着けて、時代に適応したスキルの習得を目指していきます。
原則、毎月第2日曜日に活動しています。プレゼンスキルの向上と、より魅力的な人材になることを目指して活動したい方をお待ちしています。

図4

3.実践IT研究会(PIT)
PIT(Plactical IT)は、IT特化のチームです。自身のIT力アップと中小企業へのIT支援力アップを目指して日々活動しています。
2020年は、各人がITネタを持ち寄って最新の技術やトレンドについてシェアしました。プログラミング不要でアプリを作成しできるノーコードの体験談や、プログラミング言語のPythonを使って統計データを分析する手法などの発表がありました。
定例会は、毎月第一日曜日に活動しています。ITについて詳しくない方の参加も歓迎します。

図5

4.岩本組
診断士は、中小企業経営者の役に立ち、資格を持つことの責任を果たすべきであり、事業再生・承継の支援が分からずして経営顧問はできない、との思いから、メンバー同士で切磋琢磨し技能を磨いていくことを目的にチーム活動をしています。
チームには独立診断士・企業内診断士ともに所属し、現場支援の状況や、企業の最先端情報にも触れることができます。
活動は講師を招いた勉強会やディスカッションの他に、診断・支援の案件をこなすことで実務従事ポイントも取ることができます。
2ケ月に一回の定例勉強会、チームを結成しての支援プロジェクト活動(現在はとあるおでん屋さんを支援中)等を通して、中小企業診断士としてどのように役に立っていくかを切磋琢磨できるメンバーの参加をお待ちしています。

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5.オアシス
オアシスの平均的な活動は簡易診断2件(メンバーが更新ポイント取得)、勉強会6回、その他交流イベントです。勉強会のテーマはビジネス研修のテーマ、ビジネススクールのコンテンツ学習、ITスキルのテーマなど、診断士がビジネスの実務に活かすスキルアップを目的に学習します。
診断士の業務に限らず、幅広くスキルアップを目指す方の参加をお待ちしています。

図7

6.企業内診断士の輪を広げる「楽しい」会
“企業内診断士”のためのチームとして、診断士活動の情報交換や、面白い事例の紹介、キャリアの研究等を行っています。企業内診断士の可能性を考え、自分の活動の幅を広げるきっかけを作る場であることを目指しています。
定例会では、診断士活動5分間プレゼン・メンバーの業界研究・特集発表を行っています。
また、チームでブログの運営をしたり、マスターコースの紹介イベントを行ったり幅広い活動を行っています。
企業内診断士として活躍していきたい会員の参加をお待ちしています。

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7.事業再生研究会
中小企業の再生支援のため、事業再生について広く深く研究をしています。事業再生の入門者からプロまで、様々なメンバーが在籍しております。診断士以外にも、弁護士・会計士・税理士など士業の枠を超えた会員構成であることが特徴です。事業再生への思い・志と研究会への貢献意欲のある方のご参加をお待ちしています。

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8.事業承継研究会
中小企業のゴーイングコンサーンを支援する我々中小企業診断士にとって、事業承継に関する正しい知識を身に着け実践していくことは責務です。 机上論に留まることなく研究という名の自己満足に甘んじることなく国家資格者としての真価を互いに問いながら日々邁進する志士の集まりであることを目指しています。

図10

9.趣味実践活用会
自分の趣味や好きな事をテーマとして、診断士活動や副業に繋げていけるか色々試しています。
2020年度の活動として、カードゲームでコンテンツ作成やワインバルを開くことなどを行いました。
趣味×診断士で他の人と差別化をしたり、メンバーの趣味を手伝うことで新しい世界を見つけられるメリットがあります。
活動は年8回を予定しています。皆様の参加をお待ちしています。

図11

10.チーム岩佐
企業の経営改善への貢献と、診断士活動を通じて充実感を得ることを目的に活動しています。
チーム内で持ち寄った診断案件に対して、毎回決める案件リーダーのもとで参加希望者が役割分担し、経営改善提案書を作成します。メンバー全員にコンサルチームをまとめる実力がつく運営を目指しています。また月例でメンバーが輪番で講師を務める勉強会を行い、その後は懇親会をしています。
自分自身のFairValueを高めたい方の参加をお待ちしています。

図13

11.ビジネスモデルカフェ
Expert&Generalistが集まった学際的チームによる価値の共創により、①各自の専門性だけではなかなか届かないクリエイティブ領域のコンサルティング、②イノベーションを通じた社会課題の解決等を目指しています。
2020年度の活動では、ビジネスコンテストに出場して、内閣府主催「地方創生政策アイデアコンテスト2020」優秀賞を受賞しました。
月に一回の定例会では、デザイン思考の実践や読書会、豆腐向上委員会などのプロジェクト活動を行っています。
Give&Give&Takeの精神を持った方の参加をお待ちしています。

図14

12.ファシリテーション
ファシリテーションとは、参加者の協力を促し全員が納得して結論を導き出すための支援をすることです。
このチームは、ファシリテーションスキル習得に役立つワーク中心の勉強会です。
毎月第4木曜日の夜に定例会を開催し、メンバー発表やワークをはじめ、実務補習の攻略法、新聞記事の図解ワークなどを行っていきます。
「参加メンバーがファシリテーションの達人になり、診断士業界のグループワーク成果を最大化できている」状態を一緒に目指しませんか?

図15

ここからは、2021年に発足したチームです。

13.デジタルマーケティングラボ
デジタルマーケティングの特徴は、非デジタルマーケティングと違いすべてのコンバーションを追跡でき、PDCAを回せることにあります。
しかし、多くの中小企業ではノウハウが不足しており十分なデジタルマーケティングを実践できていません。
このチームでは、「中小企業にデジタルマーケティングをもっと身近に」をモットーに、中小企業経営における重要課題である売上向上を支援していくためのデジタルマーケティングツールや方法論を検討し、実践を通じて使えるスキルを身につけていきます。

図16

14.ビジネスコーチング研究会
コーチングとは、傾聴と発問によって、相手の心の中にある答えを表面に出してあげることを言います。
コーチングは、アメリカでは職業として確立されており日本でもコーチング人口は増加してきており、診断士のスキルとしてとても大事なものです。
コーチングを深めたい方、新しいチームの立ち上げに興味のある方を募集しています。なお、コーチングの資格や実績の有無は問いませんので、皆さんの参加をお待ちしています。

図17

15.ハンズオン~ノーコードアプリ研究会~
ノーコードアプリとは、プログラミングを必要としないアプリケーションの開発手法をいいます。ビジュアル的にパズルを組み立てる感覚で実行したいことを並べることで、欲しい機能を満たすアプリを簡単に作成することができます。
このチームは、知るだけではだめ。手を動かして身に着けよう。そんな理念のチームです。 チーム発足初年度は成長著しいノンコードアプリを中心に仕事や自立に役立つITスキルを磨きます。 ノーコードなので初心者でも習得可能です。作る力を手にして武器にしましょう。

図18

サポーター募集

最後に、2020年度政策研サポーターのリーダーである佐藤会員より、新年度の運営サポーター募集の案内がありました。
運営サポーターとは、政策研の定例会・その他イベントの企画・準備を行う政策研運営の実働チームです。主に診断士一年目会員や新入会員で構成され、診断士の最初の1歩を踏み出す際に心強い「横の繋がり」ができること、一年目から研究会の活動に貢献できることなどがメリットとして紹介されました。

図19

活動報告:2020年11月度定例会

11月度定例会は、『累計申込者数800名超 ずるいデザイン講座』と題し、赤田彩乃会員よりご講演いただきました。今回の定例会も新型コロナウイルスの影響でZOOMでの開催となりましたが、多くの会員が参加し盛況となりました。

学校教育で、図工や美術の授業はあっても、それは「芸術」に寄っており、「デザイン」を学ぶ機会は、その道に進まない限りほぼありません。

診断士のアウトプットは基本的には「書面」です。
もちろん中身が最重要ですが、実際にはクライアントは中身を理解する前に、まず「見た目」で、アウトプットに対し好印象・悪印象を持ちます。

今回は、デザイナーではない赤田会員より、前職で学んだノウハウをもとに、明日から使える「ずるいデザイン」を伝授頂きました。(時間の都合上、色とレイアウトを中心としたショートバージョンとなりました)

【はじめに】「ずるいデザイン」が生まれた経緯

講師は、前職(自治体向けコンサルタント)を通じて、自治体向けに作成した膨大な報告書、計画書等の資料を住民向けのリーフレット等概要版として1枚に取り纏めることを経験しました。その実践の中で培ってきたデザインスキルを体系的に整理し、「ずるいデザイン」として整理されました。
「ずるいデザイン」に必要なのは、センスではなくルールであり

  • デザインの素養が無い方でも取り入れやすいこと
  • 意識することでデザインのレベルがぐっと上がること(コンスタントに60点(合格点)が取れる)
  • 時間をかけずに仕上げられること(時短)

の特徴があります。

【ずるいデザイン~色編】

色が多すぎるとどこに着目してよいのかわからない状態になり、そして乱雑な印象を与えてしまうことがあること。一方、色が少なすぎても、どこに着目してよいのかわからない状態になってしまい、分かりにくい資料となってしまうこと。また、実際の手間は大してして変わらないが、色が少ないと資料に手抜き感を感じてしまうこと、そのため色を適切に絞り込む必要があることをご説明いただきました。
上記の理由としては、

  • 人は色によって情報の重要さを判断している。
  • 色が適切に効果を発揮するには適切な色数があり、絞ることで集中して見ることが出来る。

とのことでした。

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◎基本色の設定

まずは、基本色の設定を行うこと。基本色を設定する際は、伝えたいメッセージに合わせることが重要です。参加者に色の持つイメージを理解してもらうため、食品会社や建設会社のロゴやティファニーブルーの例などを用いて分かりやすくご説明いただきました。

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※食品メーカーのロゴは「赤」、建設会社のロゴは「青」が多い。食品メーカーは、赤を中心とした暖色系の色を利用し食欲を増進させる一方、建設会社は、青が持つ理性的、真面目なイメージを利用してまじめさ・実直さ・冷静さを演出している。

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同じ色相でもトーン(明るさ、鮮やかさの度合い)によりイメージが変わることも事例を提示しながらご紹介いただきました。

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※文字色やサイズが一緒でも印象はだいぶ違う。診断士として顧客に伝えたいイメージ(明るい、安心感、生き生きとしたなど)を決めて、イメージに合う色(色相、彩度、明度)を決める。

次に、基本色を利用した配色方法をご説明いただきました。方法としては、

  • 設定した基本色と同じ色相でグラデーションを作ること。つまり、明度と彩度で色に変化をつける。
    →色相が固定されているため、色同士でケンカしない(数は4~5色で十分、必要以上に増やさない)
  • モノクロ(白・グレー)を利用すること。
    →グレーは、他の色を邪魔しない色で、使い勝手が良い。文字の色やオブジェクトの塗りつぶし、画像の枠線などに利用。文字色は「ほぼ黒に見える濃いグレー」がおすすめ。メッセージ性の強い黒はむやみに使わないこと。(黒を使う時は、黒でなければならない時のみに限定する)

また、色が足りない時は基本色と互いに引き立てあう補色を利用すること、補色も明度・彩度を調整して利用すること、資料を落ち着かせたければ、補色は使っても少量に抑えること、複数の色相からなる色を使う時には、予め使い分けのルールを決めることをご説明いただきました。補色以外の色彩調和があることもご紹介がありましたが、講座の「ずるい」というコンセプトから、あえて多くの選択肢を提示しないようにしているとのことでした。

加えて、少ない色で資料を作成するポイントをご紹介いただきました。

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なお、色遣いについて、実務上よくやる方法として、取引先のHPや商品パッケージ等の色遣いを参考にする方法もご紹介いただきました。

【ずるいデザイン~レイアウト編】

レイアウトの基本は、余白を適切に利用することです。単に余白と言っても色々あり、紙面に対する余白、図やオブジェクト間の余白、オブジェクト内の余白があり、オブジェクトを揃えると綺麗に見えること、そして余白を整えることで計算された余白に見えることをご説明いただきました。また、わかりやすい資料とするために、情報の関連の度合いを見た目で調整する方法をクイズを交えてご説明いただきました。

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さらに、情報の階層や重要度を文字の大きさや色、太さ、背景、余白の取り方で示す方法、レイアウトや色で視線を誘導させること等、明日から使えるテクニックが満載でした。最後にずるいデザイン「レイアウト」まとめとして下記ポイントをご説明いただきました。

  • 適切な余白をとること。
  • 要素をそろえて配置すること。
  • 情報のかたまりを意識して近接させること。
  • 情報の階層や重要度に合わせて階層化。文字の大きさ、色、太さ、背景で調整すること。
    →パワーポイントでは、「配置」機能を使うと便利!

本講義は診断士を対象としていることから、通常の講義に追加して色について補足説明をいただきました。我々診断士にとって専門家と経営者の橋渡しは重要な役割の一つです。デザインの専門家と色について正確にやり取りできるようになることもそれに含まれるとの考えから、色の三要素、色相、彩度、明度の概念について分かりやすくご説明いただきました。

以上

 

活動報告:2020年10月度定例会

10月度定例会は、「無料でできる!技術動向調査 ~特許から探る中小企業の技術売り込み戦略~」というテーマで、小野 貴久会員、および、知財情報コンサルタントの野崎 篤志講師にご講演いただきました。今回の定例会も新型コロナウイルスの影響でZOOMでの開催となりましたが、多くの会員が参加し盛況となりました。

野崎講師は、株式会社イーパテント代表取締役社長で、知財業界では著名な方であり、本の執筆やYouTube配信を通じて、特許の検索・調査および特許分析等のノウハウを発信されております。

今回の講演では、特許情報を活用して、顧客がもつ技術を把握し、その技術はどんな用途に活用できるか、そして顧客がどのような会社と協業できるか等を調査する方法を教えていただきました。無料で活用できる有用な手法をライブで披露して頂き、非常に有意義な講演でした。

■はじめに

まずは、小野会員より、技術動向調査の題材となる架空事例の紹介(余裕資金がないが、画期的な技術をもっており、新商品開発・受託先開拓を実現し下請け体質脱却を目指したい会社)がありました。

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そして、

  • 戦略的基盤技術高度化支援事業
  • 知的財産の基本知識
  • 大企業との協業リスク
  • 契約関連(秘密保持契約・共同研究契約等)

等の説明をいただきました。その中で、具体的な技術・ノウハウの開示やトライアル等が行われる場合には、秘密保持契約だけではなく、状況に応じた共同開発契約書、開発委託契約書、製造委託契約書等の締結が重要なこと、また、各契約書を締結する場合の注意点の説明もいただきました。以下のような有用な情報の紹介もありました。

  • 中小企業経営者のための知的財産マニュアル(東京都知的財産総合センター)
  • 製造業者のノウハウ・知的財産権を対象とした優越的地位の濫用行為等に関する実態調査報告書
  • 知的財産取引検討会(第4回)配布資料

後半は、野崎先生による「この技術はどんな用途に使えるのか、協業企業はどうやって探したらよいのか」、特許情報の活用の説明です。

■特許の検索・分析の前に

まずは、様々な情報源のある中、特許情報から分かることについての説明をいただきました。特許情報は権利情報だけでなく、技術情報及び経営情報などの情報も把握できるとのことで、中小企業診断士として知っておいて損はないスキルかと思いました。

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また、特許の検索・分析の前に、分析テーマの技術情報や周辺動向(マーケット情報)を最初に収集することも有益とのことで、以下のようなサイトを紹介いただきました。

技術情報

 CiNii (https://ci.nii.ac.jp/

 J-Stage (https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/

 GoogleScholar (https://scholar.google.com/)

マーケット情報

 官公庁の資料の検索(google検索tips として、「site:go.jp」、「filetype:pdf」の利用)

 官公庁や様々な機関からの無料情報(Keizaireport.com [http://www3.keizaireport.com/])

そして、特許情報の検索・分析に入ります。まずは、技術をキーワードに、関連しそうな特許の集合(母集団)を作り、そこから統計解析をして、どのような会社が、どの分野で、どのような用途でその技術を活用しているかを調査していきます。このとき、母集団が重要で、よい母集団を作成できていないと、その後、よい分析をしてもよい結果が得られないことを説明いただきました。母集団の指標として、適合率(精度)と再現率があり、それらの指標について、アメリカ海軍の話や魚釣りの話等の例えでわかりやすく説明をいただきました。この母集団の話は、特許情報の分析だけでなく、アンケート調査など、様々な統計分析でもあてはまるため、押さえておくべき情報かと思います。

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■J-PlatPatを利用した、特許情報の検索・分析について

いよいよ、実際に、J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)を利用した特許情報の検索・分析です。

ここからは、実際にライブで「抗菌」をキーワードに、検索・分析していきます。最初に

  • 検索キーワードから、キーワードに関連した同義語を調査
  • 関連のありそうな特許の技術分類(FI)を選定

を行い、キーワード(および同義語)と特許の技術分類(FI)から、母集団を作成します。さらに、出願日の日付指定で、期間(今回は直近10年間)で母集団を絞っていきます。ここからエクセルに出力するのですが、CSV出力は件数制限があるとのことで、ページを範囲指定コピーしてエクセルに貼り付け(貼り付けオプションで貼り付け先の書式に合わせる)するというtipsをいただきました。その後、出願年とFIの値でテーブルを作成し、ピボットテーブルを利用して分析していきました。

まずは、縦軸を会社名、横軸を出願年として、直近出願しているかのアクティビティの推移を表示させます。そのとき、条件付き書式のカラースケールを利用して、視覚的に見やすくしていきます。

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さらに、縦軸を会社名、横軸をFIの値として、どの会社がどの技術分野で特許出願しているかを把握していきます。ここから、特許出願件数の推移や、どの会社がアクティブに特許出願をしているか、どういった分野で活用しているか等を分析して、協業先となりそうな会社を絞っていきました。

絞られたデータから、適合しそうな会社を見つけ出すためには、分析テーマに関する技術情報やマーケット情報に対する知見も重要になってきます。野崎講師が次々と「抗菌」に関連した技術や会社をピックアップするライブ感は大変興味深いものでした。

■テキストマイニング

株式会社ユーザーローカルが運営しているサイト(https://textmining.userlocal.jp/)を紹介いただきました。ここでは、テキストマイニングの技術を使ってキーワード同士の関係性やキーワードの出現率の解析が行えます。今回は、先ほどの母集団での「発明の名称」のキーワードをすべて入力してテキストマイニングしてみました。また、

  • 名詞だけで抽出する 
    → みやすくなり、想定していないキーワードを抽出できる
  • 「2つの文章も比較」を利用し、前半5年 と 後半5年の「発明の名称」のキーワード比較する
    → 直近で出現しているキーワードの傾向がわかる

等のノウハウを説明いただきました。

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■質疑応答

「特許の件数だと、大企業の出願が目立ってしまうが、ベンチャーやスタートアップの企業を探し出すとしたらどうしたらよいか」という小野会員からの質問がありました。ベンチャーやスタートアップの企業の抽出は難しいので、

  1. 前半に説明いただいたマーケットレポート分析等を最初に行い、注目ベンチャーの情報をあらかじめ集めておく。
  2. ベンチャーやスタートアップの会社の特許数は直近の比率が高くなる傾向があるため、期間全体の特許数と直近数年間の特許数の比率をとる(例えば2018年以降の特許数 の比率が過去10年分の特許数と比較してどれくらいかの比率か等)。

等、普段から実践しているからこそ即答できるノウハウを提供いただきました。

■まとめ

今回の講演では、無料でできる技術動向調査・分析手法のノウハウを説明いただきました。今回の講演だけですぐに特許の技術動向調査・分析ができることは難しいかと思いますが、分析の手法、分析結果の可視化の考え方、結果から提言の導き方等を、サイト情報やエクセルの使い方だけでなく、考え方も交えて説明していただきましたので、特許調査・分析の感触はつかめたかと思います。

今回の講義で興味をもった方は、上記参考資料や野崎講師のYouTube動画を視聴することで、さらに深く知識を得ることができると思います。 説明していただいた様々なサイトやエクセルの使い方は、特許調査・分析だけでなく、各自の様々な業務に活用できる応用範囲の広い内容かと思います。短い時間でしたが、多くの刺激を得られたご講演となりました。

以上。

活動報告:2020年9月度定例会

9月度定例会は岩本会員の企画として「事業の再生と承継~「特定調停」 「事業再建ADR」~」というテーマで弁護士の堂野達之講師にご講義いただきました。
堂野講師は「日本弁護士連合会 中小企業法律支援センター事務局次長」・「企業再建・承継コンサルタント協同組合 企業再建ADR法律顧問」として活躍されていらっしゃいます。
今回の定例会も新型コロナウイルスの影響でZOOMでの開催となりましたが、多くの会員が参加し盛況となりました。

近年、中小企業では経営者(オーナー社長)の高齢化や経営環境の変化により、後継者への承継や事業の譲渡が問題になっています。
会社には資産超過の会社と債務超過の会社が存在します。その中でも債務超過の会社においては、事業譲渡で承継をすることになります。
今回の定例会では、債務超過に陥っている企業が、事業の再生と承継を確実に進めるために、金融機関に対してどう働きかけを行っていくべきかについて紹介いただきました。

事業承継の類型
事業承継の類型は、狭義では「親族内承継」・「企業内承継」があり、広義では「第三者承継(M&A)」が含まれます。
しかし、後継者や事業の譲渡先が見つからない時は「廃業」になるということでした。

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事業の承継と再生
会社には資産超過の会社と、債務の完済が困難な債務超過の会社があります。
債務超過に陥っている中小企業の承継に際しては、事業を譲渡するか破産・特別清算をするか選ぶ必要があります。
コロナ禍前では、貸付条件変更(リスケジュール)を行っている事業者が全国で30~40万社あると推測されるとのことです。
現在はコロナの影響でリスケジュールの申請が通りやすい状況が続いていますが、今後は融資打ち切りの選別が始まる可能性があるということでした。
そのため、コロナ禍以降の経営においては、事業の再生と承継を考える経営者が増えていく傾向にあるということです。

経営が苦しい会社は「赤字体質である」・「負債が過大である」という問題をかかえています。
負債には経営者個人の連帯保証債務が発生するため、後継者候補が連帯保証を理由に承継を拒否するケースが多いそうです。
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事業の再生のためには、「金融機関に対する返済を見直すこと」と「事業の収益力を回復すること」が必要です。
本業の収益力で負債を完済することが理想ではありますが、負債が過大な場合の選択肢として「債務免除」があります。
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会社が再生モードに入ったらリスケジュールと経営改善により経営状況を抜本的に良くします。
債務完済の目処が経てば、金融機関との合意により長期の分割返済を行います。
債務完済が困難だとわかったら、債務免除を選択することになります。

経営改善
コロナ禍の資金繰り対策における3つのポイントを説明していただきました。
1, 資金面での現状を把握する
2, 支出(キャッシュアウト)を抑える
3, 入金(キャッシュイン)を増やす

対金融機関の具体的な対応策1
債務免除をしない場合の金融機関への対策方法として、リスケジュールがあります。
元本の返済猶予をもらい、その間に経営体質を改善するのが基本です。

注意点として、リスケジュールを受けると新規融資を受けられなくなります(コロナ対応の融資は別です)。
一方でハードル自体は低いため、現在では申請をすればほぼ応じてもらえるとのことです。

リスケジュールの結果、経営体質が改善できたら長期の分割返済を行います。
目処としては10~15年間で債務を完済します。

対金融機関の具体的な対応策2 債務の一部免除
次に債務免除についてです。
利益は出せるが、負債が過大で事業承継の障害になるときなどは債務免除を検討するべきです。
これは全ての金融機関の同意が必要になります。

債務免除について特定調停と企業再建ADRについて説明いただきました。
「特定調停」
裁判所の下で調停委員が間に入って借主と貸主の協議を進め、企業再生を支援する制度
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「企業再建ADR」
裁判外で中立公正な手続実施者が手続きを主宰する。
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まとめ
今回の定例会では、企業の再生と承継は車の両輪であり、両方を確実に実施する意味についてお話しいただきました。
再生においては、事業の収益力を向上することがもっとも大切。しかし金融機関への債務が過大な負担になっている場合にはリスケジュールなどの手段で負担を減らし、本業の収益力を回復することに力を注ぐことで経営を安定させることが大切だということを説明いただきました。

以上

活動報告:2020年8月度定例会

8月度定例会は、「データサイエンティストになってみよう」というテーマで、山森直樹会員にご講演いただきました。 今回もZOOMによるオンライン開催となり、70名を超える参加者が集まりました。

山森会員は、情報工学を専門とし、研究所の企画部門に所属している企業内診断士です。

事前に参加者に配布された演習問題をつかって、鉛筆を手に問題を解きながら、データ分析のプロセスや考え方を理解するという内容でした。具体的かつ丁寧に構成された問題と座学と組み合わせることで、データサイエンティストになったつもりで、その思考過程を体験することができました。

 

■データサイエンティストとは

一般社団法人データサイエンティスト協会の定義するスキルセットや、データサイエンティストに期待される役割をご説明いただきました。データサイエンティストには、データサイエンス力、データエンジニアリング力、そしてビジネス力の3つが必要と言われています。

データを手にしたときに、解くべき課題とその背景を理解したうえで、どんなビジネス課題があるかを考える力こそが大切で、データを使ってビジネス課題の答えを導くというプロセスは、中小企業診断士の活動そのものともいえるという紹介がありました。

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■データサイエンティスト体験: 機械学習の考え方

ポテトチップスの値段と売上個数の関係性を考える演習を行いました。与えられたデータから規則性を見出し、その規則性にあてはめることで推定するという演習です。この場合、120円の場合は規則性から400個前後ということが容易に予測できますが、80円の場合には、データが十分でないため、予測することが難しいというご説明をいただきました。

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■データサイエンティスト体験: 回帰

与えられた世帯収入と、その世帯の食費や家族人数などのデータから、そのデータには含まれない世帯の世帯収入を予測するという演習でした。

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1.お題確認
予測の対象は何か、説明変数(目的を予測するためのデータ)は何かを確認します。
ここでは、予測の対象は世帯収入。 説明変数は、食費や教育費、所有携帯電話数などのデータとなります。

2.データを観察
各変数の大きい数値や小さい数値、欠損やイレギュラーをチェックします。
そしてイレギュラーと判断されたデータは予測に使わないようにします。たとえば、所有携帯電話数が200台、年齢が148歳といった数値をみつけた場合、それが適切なデータかどうか判断が必要です。適切に判断するには、お題の背景や課題を理解することと、そのドメインの専門知識が重要となることをご説明いただきました。

3.性質・関係性の把握
行方向でデータを見ることで、予測対象(世帯収入)に関係のある変数を探します。この例では、世帯収入と食費に関係がありそうなことを、散布図から見出すことができました。

4.予測
規則性が見つかれば、その規則に当てはめることで予測をすることができます。ここでは線形回帰モデルを使って予測できることを丁寧にご説明いただきました。

 

■データサイエンティスト体験: 判別

この事例では、年齢や趣味、性別、健康食品の購入頻度などの変数から、プレミアムビールの購入の有無を判別予測するという演習を行いました。

こちらのケースでは、前問とは異なる決定木の分析モデルに当てはめることで、複数の条件をIf -then のルールに置き換えて、順次判断していくという体験を行いました。

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■まとめ

今回の演習は、適切なモデルを選択することできれいな答えを導くことができるようにご用意いただいたものでしたが、実際のデータではそこまでうまくいかないことも多いと思います。それでも、「データサイエンティストがどういう思考過程で、仮説を立てて答えを示すかを多くの人に理解していただきたかった。 AIやITに直接関係性の少ない人にとっても、その考え方は役に立つのではないか、」と山森会員は解説されました。

活動報告:2020年7月度定例会

7月度定例会は、「WordPressでホームページを作ろう!」と題し、ZOOMによるオンラインにて村上会員にご講演いただきました。

今回は定例会参加の事前準備として、レンタルサーバの登録とWordPressのインストールを参加者各自で行うという課題が設けられていました。レンタルサーバの登録手順などは村上会員によるYouTube動画で詳しく解説されており、初心者でもわかりやすい内容となっておりました。

「WordPressでホームページを作ろう!」講座 第01回 レンタルサーバ(ロリポップ)でWordPressをインストール

今回のテーマは、WordPressとレンタルサーバ(ロリポップ)を利用したホームページ作成ですが、この他、サーバ込のサービスである「WIX」や「Jimdo」についてもご紹介いただきました。

村上会員は企業のIT化支援や、ホームページ、SNS活用といったWebマーケティング分野を得意とし、小規模事業者向けの集客やIT活用の支援でご活躍されています。

前半は事前課題であったレンタルサーバの登録手順の復習からWordPressの基礎的な設定方法、後半はWordPressのテーマの変更やプラグインの追加など応用的なカスタマイズ方法などをご解説いただきました。

参加者は講演を視聴しながら各自で実際に作業を行い、講演は参加者の進捗状況に合わせて丁寧に進めていただきました。

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■タイトルとキャッチフレーズの設定
タイトルはGoogleの検索結果やブラウザのタブに表示されるもので、ホームページ作成の上で最も重要です。社名(屋号)だけにするのではなく、地域・キャッチコピー・業態を組み合わせて検索されやすい(検索してほしい)ものにします。

■固定ページの作成
ホームページのメニューとなる固定ページを作成します。
Googleマップから地図の埋め込みや、作成した固定ページのメニューの順番を変更するなどのカスタマイズを行いました。

■ブログの投稿
アイキャッチ画像の設定方法や注意点、プラグインを使用した文字色の変更方法などをご解説いただきました。

■テーマの変更
WordPressには無料・有料あわせて数千種類以上のテーマがあり、業種などに応じてホームページの雰囲気を変えることができるようになっています。今回は「Lightning」という無料テーマをインストールして、トップページのスライドショー設定などテーマのカスタマイズ方法を学びました。

■ウィジェットの設定
「VK_PR Block」というプラグインを使用し、画像アイコンによるウィジェットを作成しました。

■その他プラグインなど
カラム設定による2段組みの投稿方法や、YouTube動画の埋め込み方、「Contact Form 7」というプラグインを使った問い合わせフォームの作成方法をご解説いただきました。

■アクセス解析
ホームページ内のページごとのアクセス状況などを分析することで、どのような記事が検索され興味を持たれるのかを知ることができます。

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■どんな情報発信をするか
「宣伝・広告・実績報告記事」を書くことで、自分を知ってもらうアピールとなり顧客からの信頼を獲得できます。
「ノウハウ記事」は集客に繋がるものであり、検索されることで自分のホームページに顧客を誘導し、内容に納得してもらいます。
「思いのある記事」は、自分の考え方や思いを伝えることで共感を得ることができます。

企業のホームページでは、「宣伝・広告・実績報告記事」に偏りがちですが、適宜「ノウハウ記事」や「思いのある記事」を織りまぜると、閲覧数アップに寄与するとのご説明をいただきました。

診断士としてホームページを作成し情報発信すれば新たなビジネスチャンスを得ることもできますし、中小企業のホームページ作成の支援もできるようになります。レンタルサーバのお試し期間中だけでもWordPressの設定に挑戦してみることを推奨していただきました。

■懇親会
定例会後はそのままオンラインによる懇親会を行いました。数人ごとのグループセッションに分かれて交流し、新たな人脈を形成する良い機会となりました。

以上。

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