活動報告:2020年 1月度定例会

2020年1月度の定例会についてご報告をいたします。

はじめに、遠藤代表よりご挨拶がありました。中小企業政策研究会は2003年秋に設立して5人でスタートして以来、今や東京支部に次いで規模の大きい団体となっていること、当研究会を活用して良質なネットワークを作り、学んだことを実務の世界で発揮してほしい、といったお話がありました。

続いて、七田幹事より、当研究会の組織概要や主な活動内容等について説明が行われました。当研究会は現在会員数約360名、中小企業診断士の任意団体である(都道府県協会には所属していない)こと、遠藤代表の下に総会で選出される幹事会があり、診断士1年目の会員を中心にサポーターが組織され当研究会の運営を担当していること、定例会は原則毎月第3火曜日の夜、主に文京区の会場で開催されていること、等の説明がありました。また、当研究会の入会にあたっては、中小企業診断士試験の合格が必要であること、年会費5千円の支払いと所定の手続きをすること、入会の募集期限が5月までであること、入会時に会則と個人情報保護方針を承諾する必要があること、1年ごとに更新する必要があること、士業の職業倫理を意識した言動をすること、について十分ご留意のうえ入会をいただきたい旨の説明がありました。

その後、以下の12チームより、今年の活動方針や活動内容、求める人材像などについて説明を行いました。なお、M&A研究会は現在活動休止中です。

 チーム紹介
① FAT(宇都会員)
FAT(財務: Finance, 会計: Accounting, 税務: Tax, の頭文字に由来)は、税理士・会計士・弁護士や金融機関勤務など多彩な会員がおり、定型的な経営分析にとどまらず、チームメンバーが有する財務・会計・税務等の専門知識を融合し、中小企業診断士としての必須のスキルである財務診断力の向上を図っているチームです。2019年は、中小企業の経営判断に資する管理会計手法、業界特有の会計処理・事業リスク等の共有、資金調達手法・手順の理解、M&A実務を体感できるグループワーク等の活動を行いました。
原則、毎月第1水曜日に活動しています。財務・会計・税務について勉強したい人、興味がある人、中小企業を支援したい人の参加をお待ちしています。

② HRC(福田会員)
研修・セミナー講師を目指している方向けの勉強会です(HRCはHuman Resource Consultingの略)。講師として必要な「研修企画・構成」「伝え方」「売り方」のスキルアップを目的として様々な活動を行なっています。2019年は独立開業体験記、プレゼン小技共有、ファシリテーション、アイスブレイク実験、動画撮影・編集といったテーマで活動を行いました。2020年は、アウトプット強化を活動テーマとして、発表練習・発声練習、研修設計、コンペ用コンテンツ制作、落語鑑賞会、写真・動画撮影会などの「実践してみる」「今後使えるコンテンツを作る」試みを多数予定しています。
原則、毎月第2日曜日に活動しています。「受講者の心を掴む講師」を目指してスキルアップしたい方のご参加をお待ちしています。

③ PIT(村上会員)
ITに特化した研究会で、実践的なアウトプットを重視しています。2019年はIT活用のミニ講義/イベント、各メンバーのITネタ共有会、ブログでのIT情報発信、公的機関でのセミナー実施等を行いました。2020年は、昨年の活動に加えて、ITを活用した中小企業支援(生産性向上のためのネットショップ・ホームページ集客支援検討、クラウド等のシステム化支援検討)を予定しています。
定例会は毎月第1日曜の午前中に実施しています。出席義務はなく、事務作業の担当もありません。懇親会は年に一回だけ開催しています。現時点でITに詳しくない方の参加も歓迎します。ITに詳しくなりたい方の参加をお待ちしています。

④ 岩本組(岩本会員)
資格を取った者には責任がある、中小企業の役に立ってこその中小企業診断士であり、事業再生・事業承継の支援を理解せずして中小企業の経営顧問ができるか、との考えから、切磋琢磨する機会を作り、熱い思いを持って活動をしています。挨拶を心がけること、相手を褒めること、約束(納期)を守ることを掟としています。支援を求めている中小企業経営者のニーズに対応できるよう、定例会の内容を充実させ、お互いの切磋琢磨により診断士としての能力アップを実現したいと考えています。診断・支援案件の実施や、異業種の講師を招いた勉強会の開催などの活動を行います。
原則、奇数月の第3土曜日に定例会を実施しています。

⑤ オアシス(三木会員)
沢田幹事をリーダーとするチームです。主な活動は勉強会(ビジネスでのITスキルの向上、研修講師としてのスキルの習得など)と簡易診断で、実務ポイントも獲得できます。勉強会のテーマは、ビジネスでのITスキル向上、仕事(人生)のスキルアップ、研修ビジネス(講師スキル)、その他(人事、投資)等を取り上げます。簡易診断は年間4~6回程度実施予定です。
原則、毎月1回、土曜日か日曜日に勉強会を実施しています。貢献意志のある方、ボランティア精神のある方、副業に興味のある方を募集しています。

⑥ 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(三木会員)
企業内診断士のためのチームで、診断士活動の情報交換、面白い活動の紹介・交流、診断士キャリアの研究等を行なっています。お互いに学び合うことを目的に、定例会を月1回、平日夜に実施しています。定例会では、5分間スピーチや各メンバーの業界研究のプレゼン、ゲスト講義、チームブログ執筆などの活動を実施しています。他チームとの兼部も歓迎しています。皆様のご参加をお待ちしています。

⑦ 事業再生研究会(大塚会員)
中小企業の再生支援のため、事業再生について広く深く研究をしています。事業再生の入門者からプロまで、様々なメンバーが在籍しております。診断士以外にも、弁護士・会計士・税理士など士業の枠を超えた会員構成であることが特徴です。最新の情報及びスキルを得ること、互いの交流を深めること、事業再生のできるコンサルタントを輩出すること、を目指して活動しています。
毎月第2土曜日に定例会を実施しています。入会時点にて専門知識は必要ありません。事業再生への思い・志と研究会への貢献意欲のある方のご参加をお待ちしています。

⑧ 事業承継研究会(染谷会員)
企業の事業継続を考えた際、一番のリスクとされるのが、経営者の交代、つまり事業承継です。経営破綻に陥った企業の窮境原因の多くが事業承継に起因するものだとも言われています。我々中小企業診断士にとって、事業の再生と承継に関する正しい知識を身につけ、実践していくことは、責務であると考えます。事業承継支援には、経営者と「向き合い」「寄り添い」「共に歩む」ことが必要です。机上論に留まることなく、国家資格者としての真価を互いに問いながら日々邁進する志士の集まりであることを目指しています。やる気があれば経験不問。定例会は、偶数月の第2又は第3土曜日に実施しています。

⑨ 趣味実践活用階(海野会員)
趣味や好きなことを基にした活動を行なっています。チーム活動を通じて、他メンバーの事例を学びつつ、趣味を活かした副業につなげていくことを目指しています。2019年は、メンバーの趣味を実際に体験してみる等の活動を行いました。自分の趣味・好きなことで他の診断士との差別化を図れることも当チームのメリットと考えています。
活動頻度は年6回程度を予定しています。原則として平日19時開催となっています。皆様の参加をお待ちしています。

⑩ チーム岩佐(岩佐会員)
会員は企業内診断士中心で、所属業界は多様な人材構成です。活動内容は月例会として毎月第3木曜日にメンバー持ち回りの勉強会を実施しています。加えて、メンバー持ち込み形式の簡易実務従事を年に2~3回行っています。簡易実務従事は案件リーダー制なので総合的なスキルを身に付けることができます。チームの目的は、企業の経営改善に貢献するとともに、企業内診断士としてコンサルティングのスキルを維持し、充実感を提供することです。メンバー一人ひとりが当事者意識を持ち、クライアントに評価される実力をつけることを目標としています。

⑪ ビジネスモデルカフェ(木下会員)
Expert & Generalist (様々な分野の診断士)が集まった学際的チーム(ネットワーク型組織)による価値の共創により、各自の専門性だけではなかなか届かないクリエイティブ領域のコンサルティングを目指しています。最近はデザイン思考等のcreative thinking をキーワードに月一回の定例会(第3又は第4金曜日に開催)以外にも様々なプロジェクト活動(読書会、ビジコン出場、デザイン思考フィールドワーク、各種セミナーなど)を行っている政策研で最も活発なチームの1つです。2020年度も引き続き、定例会(input、ワーク)を基本とし、各種プロジェクト活動(output)を予定しています。ご参加をお待ちしています。

⑫ ファシリテーション(小野会員)
新たに発足したチームです。ファシリテーションスキル習得に役立つワーク中心の勉強会です。「ファシリテーション・グラフィックの練習」「診断士の定番フレームワークの活用ワーク」「ファシリテーション関連書籍の読書会」「アウトプット(書籍発行)企画」等の活動を行う予定です。チームのビジョンとして「参加メンバーがファシリテーションの達人になり、診断士業界のグループワーク成果を最大化できている」を目指しています。定例会は毎月第3又は第4木曜に、主に中央区の区民館で開催予定です。テレコン(Zoom)を活用した、遠隔地や業務多忙な方の参加も可能です。楽しいチーム活動にしたいと思っています。皆様のご参加をお待ちしています。

終わりに
上記12チームの紹介に続いて、遠藤代表より、寺子屋 遠藤塾「たすきを繋ぐ会」の紹介がありました。設立準備中のため現時点ではチームに昇格できる状態ではありませんが、診断士試験の受験生支援活動を行うこと、診断士試験の「財務・会計」対策に特化し、二次試験の事例IV対策についても検討中であること、及び、年8回程度、日曜または祝日の午後に活動予定である旨のご説明がありました。

最後に、2019年度の政策研運営サポーターのリーダーである鈴木会員より、新年度の運営サポーター募集の案内がありました。運営サポーターとは、政策研の定例会・その他イベントの企画・準備を行う政策研運営の実働チームです。主に診断士一年目会員や新入会員で構成され、診断士の最初の1歩を踏み出す際に心強い「横の繋がり」ができること、一年目から研究会の活動に貢献できることなどがメリットとして紹介されました。