活動報告:2019年 5月度定例会

5月度定例会は、坂本会員の企画として「仕事が獲れる!!『セルフブランディング』の作り方」と題し、坂本会員自身が「薬剤師×フォトグラファー」としてブランド構築するために実施してきた取り組みを講演いただきました。 

初めに、「誰もいない森で木が倒れていたら音はするのでしょうか?」という問いを投げかけられました。この答えがセルフブランディングの答えであると述べられ、講演が始まりました 

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フォトグラファーなったきっかけについて  

薬剤師であった坂本会員がフォトグラファーを始めたきっかけについてお話しいただきました。 

坂本会員は、趣味ダイビングを通じて出会った1枚のクジラの写真感銘を受けたことがきっかけ写真を始められました。当初は趣味として、風景などを撮影するだけでしたが、中小企業診断士の資格取得機に写真を作品として販売することにチャレンジされました。 

販売する中で、自身の作品は競争の激しいレッドオーシャンに位置することを知り、それでも自分の趣味を仕事に活かしたいと考えた結果、人物写真やビジネス写真を撮影することに取り組まれました。 

当時本業であった薬剤師の仕事は法規制等によりマーケティングをいづらい側面がありました。そのため、フォトグラファーという自身の副業についてはマーケティングをしっかり実践したいという思いを持ち、セルフブランディングに取り組まれました。  

仕事を獲得した流れについて 

次に、坂本会員が仕事を獲得した流れについて、マーケティングの「4P」のフレームワークを元にお話しいただきました。 

①Product 

まずは実績作りを行うために、薬剤師という特性を活かして調剤薬局やクリニックに営業をかけていきました。HPによる集客効果が大きいとは言えない業種のため、当初は顧客獲得に苦労されましたが、Webで根気よく発信し続けた結果、仕事を受託するようになりました。受託した仕事を、薬剤師で培ったコミュニケーションスキルと業界知識を活かし一つ一つ丁寧に取り組んだ結果、紹介などにより仕事がつながっていきました 

顧客目線を大事にクライアントファーストで対応するという軸をブラさないことで、仕事を広げることができたとお話いただきました  

②Promotion 

名刺交換Facebook→ブログの流れでプロモーションしたことをご紹介いただきました 

名刺交換 

名刺交換を顧客接点の入り口と踏まえ、名刺は写真とデザインのクオリティにこだわりました。名刺には、自身の何を知ってもらいたいかを明記するようにされました。「中小企業診断士」「フォトグラファー」「薬剤師」の三本柱の肩書きを明記することで、印象に残る名刺を作成されました。 

また、名刺交換の際に印象良く覚えてもらうコツとして、簡潔で明確な自己紹介や、相手の名刺を裏までよく見て質問することが大切だとお話しいただきました。 

Facebook 

プロフィール写真を自身だとわかる写真にしておくことや、更新を継続することが大切だとお話しいただきました。日本で1番高い山を知っていても、2番目、3番目の山はほとんどの人が知らないように、1番になるものがないと印象に残らないとお話いただきました。 

ブログ 

更新頻度を高くし継続することが大切だとお話しされました。情報へのアンテナを高くネタ集めを行うとともに、ターゲットであるサラリーマンが気軽に読めるよう1000文字程度でポイントを絞って書くように心掛けられました。また、読みやすく、個性を出すための見出しや構成の工夫についてもお話しされました。  

Price Place 

儲けることよりも幅広い人つながることを重視し、相場より安い値段設定にされたとお話しされました。 

インターネットを中心にプロモーションされていたためインターネット上では意識的に良い人脈を広げることが大切とご紹介いただきましたまた、仕事を紹介することで良い人脈を広げることも必要であるとご紹介いただきました。

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さいごに 

「誰もいない森で木が倒れていたら音はするのでしょうか?」という問いに対して、答えは「音はしない」であると坂本会員は話されました。 

音を受け取る人』つまりは、『自分を知るがいなければ音は届かないどんなに良いものを作っても、誰かに届ける術がなければ意味がない。そのため、自分を知ってもらうこと、知ってもらうために継続して発信することが大切であり、継続するためにはその取り組みを楽しんで実施することが重要である最後にお話しいただきました。 

現在は研修講師として活躍されフォトグラファーのお仕事はお休みされていますが、研修講師の仕事も自身の旗を掲げることが大切であり、セルフブランディングの考え方は今でも非常に役立っているとのことでした。 

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