私達は企業の未来をアシストする中小企業診断士のプロ集団です。

2019年1月度定例会 活動報告

2019年1月度の定例会についてご報告致します。

はじめに、岩本統括幹事より「診断士は中小企業を支援する義務がある。待っていては何も生まれない、自ら積極的に活動して欲しい」との代表挨拶がありました。
続いて七田幹事より、当研究会の理念や主な活動内容等について概要説明が行われました。会員募集にあたっては、中小企業診断士試験の合格が必要であること、入会の募集期限が5月までであること、入会時に会則と個人情報保護方針を承諾する必要があること、1年ごとに更新する必要があること、について十分ご留意のうえ入会をいただきたい旨の説明がありました。
その後、以下の計12チームより、今年の活動方針や活動内容、求める人材像などについて説明を行いました。

■チーム紹介

① FAT(宇都会員)

税理士・会計士や金融機関勤務など多彩な会員がおり、定型的な経営分析にとどまらず、チームメンバーが有する財務・会計・税務等の専門知識を融合し高いレベルでの分析力、提言力を培い、中小企業発展への貢献を目指すチームです。原則、毎月第2水曜日に活動しています。次月の政策研定例会でのM&A研究会とのコラボ企画発表もご期待ください。
チームFAT発表

②HRC(古山会員)

講師を目指す人の集団です。主な活動としては、①研修企画・構成(コンテンツ)、②伝え方(話し方、ボイストレ等)、③売り方(プロフィール・チラシ等)を行っています。2019年は「内面強化」をテーマに講義型・発表型だけでなく「実践してみる」「今後使えるコンテンツを作る」試みを多数予定しています。原則、毎月第2日曜日の午前中に活動しています。
チームHRC発表

③ PIT:実践IT研究会(平鹿会員)

ITに特化した研究会で、実践的なアウトプットを重視しています。ITの最新動向などの共有、プレゼンテーショ、ブログでの発信、セミナーの実践などの活動を行っています。また、昨年はサイボウズ社オフィス見学などのイベントも行いました。定例会は毎月第1日曜日の午前中に実施、懇親会は年に一回だけ開催しています。当日の午後を有効に使えることもメリットです。
チームPIT発表

④ 岩本組(岩本会員)

診断士になったからには責任がある。事業再生・事業承継をわからずして中小企業の経営顧問ができるか!?切磋琢磨する機会を作りたい、という熱い思いを持って活動をしています。組の掟は、挨拶を心がけること、相手を褒めること、約束(納期)を守ることです。奇数月の第3土曜日に定例会を実施しています。
チーム岩本組発表

⑤オアシス(三木会員)

沢田先生がリーダーのチームです。主な活動は勉強会と簡易診断で、実務ポイントも獲得できます。勉強会の講師や副業、人生を豊かにさせるためのマネーの知識の拡充に興味のある方、歓迎です。原則、毎月1回、土曜日か日曜日に勉強会を実施しています。
チームオアシス発表

⑥企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(三木会員)

企業内診断士のためのチームです。お互いに学び合うことを目的に、定例会を月1回平日夜に実施しています。定例会では、5分間スピーチや各メンバーの業界研究のプレゼン、ゲスト講義、チームブログなどを実施しています。また、年に1回「マスターコース入門&徹底比較セミナー」も行っています。

⑦事業再生研究会(大塚会員)

中小企業の再生支援のため、事業再生について広く深く研究をしております。事業再生の入門者からプロまで、様々なメンバーが在籍しております。診断士以外にも、弁護士・会計士・税理士など士業の枠を超えた会員構成であることが特徴です。毎月第2土曜日に定例会を実施しています。
チーム事業再生発表

⑧事業承継研究会(染谷会員)

企業の事業継続を考えた際、一番のリスクとされるのが、経営者の交代、つまり事業承継です。経営破綻に陥った企業の窮境原因の多くが事業承継に起因するものだとも言われています。我々中小企業診断士にとって、事業の再生と承継に関する正しい知識を身に着け、実践していくことは、責務であると考えます。やる気があれば経験不問。定例会は、偶数月の第2又は第3土曜日に実施しています。
チーム事業再生発表

⑨ 趣味実践活用会(海野会員)

今年あらたに発足するチームで、新規のメンバー募集です。「好きこそものの上手なれ」をモットーに、自分の趣味を副業や診断士活動に活用いていくことを目的としています。メンバーの趣味の体験、講習・セミナーの実施、趣味活動のPDCAの共有などを予定しています。月1回程度、曜日や週は今後検討予定です。
チーム趣味実践発表

⑩ チーム岩佐(岩佐会員)

会員は企業内診断士中心で、所属業界は多様な人財構成です。活動内容は月例会として毎月第3木曜日にメンバー持ち回りの勉強会を実施しています。加えて、メンバー持ち込み形式の簡易実務従事を年に2~3回行っています。チームの目的は、企業の経営改善に貢献するとともに、企業内診断士としてコンサルティングのスキルを維持し、充実感を提供することです。
チーム岩佐発表

⑪ 中小企業M&A研究会(飯野会員)

中小企業の自発的M&Aを“どんどん”ふやすことを目的としたチームです。M&Aの現場で中小企業診断士は、M&Aアドバイザーやコンサルタントとして活躍することができます。チームの方針は、本気志向、実務志向、秘密主義として活動しています。定例会は、毎月一回、第4土曜日の午前中をメインに平日夜間の開催も予定しています。
チームM&A発表

⑫ ビジネスモデルカフェ(木下会員)

我々のチームはネットワーク型組織による価値の共創により、各自の専門性だけではなかなか届かないクリエイティブ領域のコンサルティングをめざしています。月一回の定例会以外にも様々なプロジェクト活動(読書会、ビジコン出場、デザイン思考フィールドワーク、各種セミナーなど)があり政策研で最も活発なチームの1つです。今年度は読書会/セミナーを主催するweworkの拠点を通じてさらに活動の場を広げていきたいと考えています。
チーム ビジネスモデルカフェ 発表

最後に、2018年度の政策研運営サポーターのリーダーである海野会員より、新年度の運営サポーター募集の案内がありました。運営サポーターとは、政策研の定例会・その他イベントを企画・準備を行う政策研運営の実動チームです。主に診断士一年目会員や新入会員で構成され、診断士の最初の1歩を踏み出す際に心強い「横の強めの繋がり」ができることがメリットとして紹介されました。

1月度の定例会は新入・既存会員含め多数参加があり、各チームがPR活動を行う活気ある会となりました。中小企業政策研究会は、新入会員を大募集しております。あわせて、新年度の運営サポーターも引き続き大・大募集しております。一緒に研究会を、そして日本の中小企業を盛り上げていきましょう!

2019年2月度定例会 活動報告

2019年2月度定例会 活動報告

 

2月度定例会は、FATと中小企業M&A研究会の合同企画として「プロジェクトF ~創業者の想い、M&Aに挑んだ診断士たち~」と題して、中小企業M&Aの理解を深める講義とグループワークが行われました。

 

■中小企業のM&A

冒頭で、FATの宇都会員より、今回の合同企画の経緯、企画の目的、本日の流れについてお話いただきました。

図1

その後、中小企業M&A研究会の飯野会員より、中小企業のM&Aのニーズや実態、押さえるべきポイントについてご説明いただきました。

中小企業を取り巻く環境として、後継者不在に悩む中小企業が増えており、国や自治体などがM&Aを促していること、また、スタートアップ企業を主なターゲットに新事業や研究開発力向上を目的としたM&Aが増えている状況があり、診断士としても中小企業のM&Aの実態やポイントを押さえておく必要があるということでした。

中小企業のM&Aの実態として、オーナー以外に経営状態・財務を把握している「番頭」を押さえる必要があること、信頼関係の構築や誠実な情報開示などが成功するM&Aのポイントであると述べられました。

図2

■FAT印刷を舞台としたM&Aのグループワーク

続いて、宇都会員より、グループワークの事例について説明がありました。過去の定例会で数回登場し幾多の難局を乗り越えてきた「FAT印刷」。同人誌印刷にも進出し、業容が拡大基調のFAT印刷に対し、首都圏エリアへの進出を目論む関西のM印刷から買収意向が示されたという設定です。

今回のグループワークは、秘密保持契約締結後の「意向表明書を提示」する段階の想定であり、意向表明書には、今後の正式交渉のベースとなる希望買収価格、買収の諸条件を記載し提示するものであると、飯野会員からM&A実務の流れの紹介とあわせて説明をいただきました。

 

グループワークでは、FATとM&A研究会の会員が、各グループにファシリテーターとして付き、FAT印刷の番頭である殿山経理部長役になりました。グループメンバーは買手のM印刷の立場で、配付されたFAT印刷の直近のBS、PL、今後の収支計画を確認し、FAT印刷の企業価値算定をおこなうために必要なヒアリングを、殿山経理部長に行いました。

図3

グループメンバーは、簿価純資産価額と時価純資産価額、営業権(のれん)など、飯野会員からの補足説明も参考にしながら、回収が懸念されるため評価減すべき項目やプラス評価すべき項目を洗い出し、殿山経理部長に質問を繰り返していました。はじめは何をどう質問したらよいか悩みつつ、殿山経理部長への質問を重ねるごとに、勘所を押さえてヒアリングを重ねるグループもあれば、突っ込みが鋭く、企画側が想定していたポイントをことごとく指摘してヒアリングしたグループなど、さまざまでした。

 

ヒアリング後、時価純資産価額の評価と、今後の事業展開見通しを3パターンでシミュレーションしたDCF法の価格を勘案して、FAT印刷に提示する希望買収価格をグループメンバー内で決定し、各グループが順に意向表明書を殿山経理部長に提示しました。

FAT印刷が想定していた買収価格より低い額が提示され、殿山経理部長が「この話はなかったことに・・」と退席したところが2グループありましたが、大半は交渉継続となりました。1億円以上の買収価格提示により殿山経理部長が歓喜の握手をしたグループが1グループでたときは、会場は拍手で盛り上がりました。

グループワーク後、FAT及び中小企業M&A研究会が想定していた解答例が示され、時価純資産法で評価減すべき要素、営業権の評価について解説いただきました。短時間のグループワークでしたが、買手と売手の相対で価格が決まっていく過程を体験できた時間となりました。

 

■最後に

飯野会員より、中小企業のM&Aを成功させるポイントとして、

-都合が悪いことも前倒しで伝えるなど、常に誠実であることが重要

-オーナーにとっては人生の一大決断であるため、経営者の気持ちを忖度した親身の助言を心がける

-価格には正解はない。過剰な経費の計上、簿外債務などの確認をしっかり行い、正常な利益水準の見極め、バランスシートの適切な評価し直しが重要

など、診断士としてM&Aに関与する際に留意すべき点をお話いただきました。

図4

価格の折り合いがついても買手が買収資金の調達ができないケースもあるなど、基本合意後のアクシデントなど、実体験からのお話も聞くことができ、また、希望買収価格を算出する疑似体験のグループワークを通じて中小企業のM&Aの一端を感じ、理解を深めることができた定例会となりました。 

図5

アーカイブ

カテゴリー

ページトップへ
Copyright © 2019 中小企業政策研究会 All Rights Reserved.