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2017年度07月定例会 活動報告

2017年7月度の定例会についてご報告いたします。

7月度定例会は、中小企業政策研究会のFATの企画として『あなたはFAT印刷を救えるか?』と題して、宇都会員、稲垣会員に講演を行っていただきました。

講演ではまず仮想企業である「FAT印刷」が身を置く印刷業界の特徴や現状を紹介いただき、それを踏まえてFAT印刷の財務状況や今後の事業計画についてワークを行いました。

FAT印刷は創業から42年目の印刷会社で、自社でデータ生成から製本まで行える仕組みを持っています。診断士のアドバイスを受けながら経営改善を進めているところで、社長に「気づいてもらう」ために診断士として何ができるかを考えていきました。

印刷業界の特徴・現状

講演では初めに、印刷業界について特徴や現状、動向などが宇都会員より紹介され、ワークをするにあたっての基礎知識を学びました。
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まず、印刷業界はガリバー企業2社と中小企業群で構成されており、共存共栄の分業体質であることや、消費地近接型であるため都市部の出荷額が多いことが紹介されました。

印刷業の現状として、外部環境に左右されやすい商業印刷は折り込みチラシやフリーペーパーの減少に直面しており、また出版も著しく市場規模が縮小するなど厳しい状況にあります。そのような状況でも、オンデマンド印刷やWeb to Printといった手軽に発注・製作が行えるような仕組みや、ネット印刷やインバウンド需要の取り込みのように近年急成長した分野も登場しています。

ワーク1:FAT印刷の決算書を見てみよう

FAT印刷の決算書から、問題点・課題点を推測するワークを行いました。一通り個人で考えた後に班内で議論を行い、各々の観点を話し合うことで大いに盛り上がりました。各班の発表では、残業が増加していることや外注加工費が増加して利益が出にくい体質になっていることなどの指摘が出ました。

その後宇都会員より、中小企業の財務分析では「2期~3期分比較して変化を確認すること」、「引当金の不計上や減価償却不足などありがちな決算処理がないか」に注意することが必要で、俯瞰して問題点や課題を把握することの重要性が示されました。
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デジタル印刷について

講演の後半では、近年登場したデジタル印刷について、従来の印刷と異なる部分を稲垣会員から紹介いただきました。デジタル印刷では、印刷の版である「刷版」を作る作業が不要なため固定費削減ができること、また手軽に出力が可能なため小口の業務に向いている仕組みであることが、ワークの前提の知識として紹介されました。

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ワーク2:あなたはFAT印刷を救えるか?

FAT印刷では、取引先のペーパーレス化による受注減少や印刷用紙の高騰により赤字になってしまうことが見込まれていました。そこで、デジタル印刷機の新規導入も含め、方針の異なるⅠ~Ⅳ案のうちいずれを提示すべきか班内で議論を行いました。どの案も一長一短あり、班内でもなかなか意見がまとまらない姿も見られました。各班発表でも意見が分かれ、最後にFAT内で議論したメリット・デメリットが発表されると、参加者はみな気づきを得たようでした。発表終了後には盛大な拍手に包まれ、11月度の企画である「事業計画書を作ってみよう」にも期待が寄せられていました。

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