私達は企業の未来をアシストする中小企業診断士のプロ集団です。

ご案内:2016年10月度定例会

<2016年10月度定例会詳細>
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■本会

【日 時】 10月11日(火)19:00~21:00
【場 所】 文京区民センター 2階2-A会議室
       ※いつものシビックセンターとは異なる会場です。ご注意ください。

【テーマ】 元中小企業庁長官 北川氏に聞く
「中小企業政策の課題と中小企業診断士への期待」
【提案者】 猪瀬会員、水島会員、和田会員、稲垣会員

【講 師】     元中小企業庁長官:北川慎介氏
アイデアソンファシリテーター:大川陽介氏
【内容】
元中小企業庁長官の北川慎介氏をお迎えして、中小企業政策立案の考え方と、中小診断士への期待についてご講演いただきます。その後、中小企業政策の有効度を高める為に「一緒に何ができるのか?」について、その場で提言をまとめて発表するワークショップを実施します。

1. 元中小企業庁長官から直接、各政策立案の狙いや考え方、診断士に期待する事など聞くことができる貴重な機会です。

2. 一方的な講演でなく、有効な施策についてのアイデアを創発する為の「アイデアソン」を実施し、その場で北川様と様々な議論をできる場を設けます。

注:アイデアソンとは

特定のテーマについてグループ単位でアイデアを出し合い、それをまとめていく形式のイベントです。今回はアイデアソンのファシリテーター経験豊富な大川氏に、中小企業政策を活用して、私たち一人ひとりは何ができるのか?について、参加者全員で考えるワークショップのファシリテーションをお願いしています。

<発想テーマ(宿題)>
「2025年、日本の中小企業が元気に活躍するためには?」

(与件)あなたは中小企業庁の政策立案課長です。先ほどあなたの所に長官がやってきて、「この先10年くらいのスパンで実現できそうな政策を10/11までに考えて話を聞かせてくれ。面白いやつね(笑)」と無茶なボールを投げられました。とはいえ、2020年五輪後の経済情勢は不透明。何とか日本の屋台骨である中小企業を元気にしなければいけないとあなたは考えています。さて、あなたは長官にどのような提言を提出しますか?

参加いただく皆様には、当日このテーマでワークを行っていただきます。事前に10年後の日本を思い描き、どうしたら日本社会が楽しくワクワクしているかな?と少し考えていただけると、より有効なワークになると思います。当日までに是非、考えてみてください!

<ゲストのプロフィール>
北川慎介:元中小企業庁長官

慶応義塾大学経済学部卒。昭和56年に通商産業省へ入省し、総括審 議官、貿易経済協力局長を経て、平成26年、平成27年と中小企業庁 長官に就任。「被災地の中小企業・小規模事業者対策」「地域の中 小企業・小規模事業者の活性化」「小規模事業者支援策の強化」 「イノベーションの推進」「新陳代謝の促進」「消費税転嫁対策や 円安による原材料・エネルギーコストの高騰対策」等、6つの政策課題を中心に中小企業・小規模事業者の活性化に多いに貢献。平成27年12月に同友館より「中小企業政策の考え方」を出版。現在は、三井物産株式会社、常務執行役員関西支社長を務める。

大川陽介:iCon認定アイデア創発ファシリテーター

1980年千葉県我孫子市生まれ。4才&0才の娘に翻弄される父親。中小企業診断士。早稲田大学大学院で機械工学を専攻後、富士ゼロックス株式会社へ入社。SE、営業などを経て、現在は商品開発本部で新価値の探索に挑む。2012年、仕事も人生も楽しむための有志ゆるネットワーク「秘密結社わるだ組」を立ち上げ、社内外の壁を超えて、「楽しい」をキーワードに「人のつながり」を創る活動を行っている。最近では、大企業の有志集団をつなぐOneJAPANを設立。

たくさんの方のご参加をお待ちしております!(猪瀬、水島、和田、稲垣)

■懇親会

【時 間】 21:15~

【会 場】 北海道 後楽園メトロ・エム店
http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13116515/

【予約名】 中小企業政策研究会 川上(かわかみ)

【会 費】 3,000 円

※懇親会の出欠予約・変更は10/9(日)13時までです。
それ以降は、以下のML宛にご相談ください。
サポーターML:sp-seisakuken2016@googlegroups.com
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2016年9月度定例会の風景

2016年9月度の定例会についてご報告致します。

9月度定例会は中小企業政策研究会の仲田俊一会員の企画として、日本唯一の水族館プロデューサーとして活躍される中村元氏を講師に迎え、

「弱者の集客方法」
超貧乏で超田舎の弱点だらけの水族館の年間集客数が15倍(30万人)に!

と題して講演を行っていただきました。

1) 常識を外して奇跡の集客
201609定例会画像01今でこそ水族館は大人のデートスポットとして認知されていますが、昔は子供をメインターゲットにしていました。それは子供が親を連れて来る事で集客に結び付くと考えられていたからです。しかし、子供が見たいのは、絵本に出てくる、象・キリン・ライオンであり、動物園に親を連れて来ても水族館へ誘う動機づけは持っていません。また、人口の1割に満たない小学校低学年以下の層は魅力が乏しいターゲットです。
常識を外し、1990年以降鳥羽水族館の副館長として「デートに使える水族館」を企画してから、多くの水族館のデートスポットへ変わっていきました。

 

2) コミュニティに着目する
身体障がい者は人口の3%程ですが、これは多いでしょうか?少ないでしょうか?
昔、養護学校に隔離されていた障がい者が、現在は健常者と席を並べて教育を受ける社会へと変わりつつあります。旅館業では、学年に1人の車いすの生徒がいる事で修学旅行に選定されず、バリアフリー対応していない古い旅館がどんどんと廃業しています。障がい者を、健常者を含む一つのコミュニティとして着目した時に、マーケットの大きさは違いますし、時代によってマーケットは変化していくものです。

3) ターゲットを絞る
デートに使える水族館は、若いカップルしか来ないわけではありません。オシャレで清涼感のある水族館は女性や子育てが終わった夫婦も呼び込みます。バリアフリー対応は障がい者だけではなく、足の弱い後期高齢者(75歳以上)を含む高齢者のコミュニティをひきつけます。ターゲットを絞る事により周辺の需要を呼び込むことにつながります。

4) 弱点を利用して進化する
201609定例会画像02サンシャイン博物館は、海から離れ、水が使いづらいビルの屋上にあります。そうした弱点を利用して「天空のオアシス」とコンセプトを定める事で、緑に囲まれ、(海まで行かなくても利用できる)代替的な場所(都会の「オアシス」)として大人が魅かれる場所に捉え直しました。結果として当初、年間目標110万人でしたが224万人を集客しました。
「北の大地水族館」も、遠い・寒い・お金がない・展示できるのがシャケ・マスだけという弱点だらけの水族館でした。この中に滝つぼを設置し、外には穴を掘りました。滝つぼの下を泳ぐ魚は見られませんし、冬になると凍った湖の下で生きる魚も観察できません。通常どこでも見られる川魚を、特に人が来ない冬にここでしか見られない展示をする事で年間集客数を2万人から30万人に引き上げることに成功しました。

講演では以上のようなお話をしていただきました。
講演後のQ&Aでは、組織の中でスポイル(*1)されている人間を生かすことの重要性や、外から来た人間だからこそ見える視点があるという事を語っていただきました。

「3) ターゲットを絞る」は経営理論の教科書では語られることですが、集客につながっていく過程を実例として語られた処が非常に興味深い点でした。また、弱点だらけの中小企業を支援する時に、弱点をどうとらえ直すかがいかに重要なのかを確認させていただきました。今回の定例会は、生粋のマーケッターとしてのお話を伺える、非常に貴重な機会となりました。

(*1)ここでは、「(傍流に置かれて)ダメになっている、やる気をなくしている」の意味

以上

201609定例会画像03中村 元(なかむら はじめ)
水族館プロデューサー 日本バリアフリー観光推進機構理事長
独特のマーケティング手法で サンシャイン水族館:美ら海水族館につぐ年間224万人を集客。 北の大地の水族館:超貧乏、超田舎、極小、酷寒、スター不在で、集客15倍年間30万人にする…など、数々の水族館のリニューアルを成功させる。また、活動は水族館に留まらず、自治体の施策に協力する形でバリアフリー観光を推進し、廃業寸前の旅館を集客20倍にするなどの実績を持つ。

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