2014年5月度定例会の風景

2014年5月度の定例会についてご報告致します。

5月の定例会はチーム「PIT」が担当し、村上知也会員が講演致しました。
テーマ ビジネスのデータ分析力を飛躍的に高める「超・統計学」

 

2014052301初めに、村上会員から「診断士が街やお店を支援する中で、データを集めましょう!ということは多いでしょう。しかし、集めた結果、そのデータは有効に使えているでしょうか?もしくは、データのせいで誤った方向に結論を進めてしまったことはないでしょうか?」との提起があり、その具体例として貯蓄高分布データ等を用いて、平均値(算出平均、幾何平均、調和平均)、中央値、最頻値による差異についてご説明頂きました。

 

 

 

「提案する側は恣意的にアピールしたいところを取り上げる為、診断士として分析する側は、数字の処理について知っておく必要があり、数字やグラフに惑わされない複数の視点が求められる」との示唆を頂きました。

 

次に、事例としてラーメン店を想定し、実際にエクセルを用いたワークを行いました。

 

2014052302診断士として主な使い処である、①アンケート分析、②売上・需要予測、③商品組合せ分析を行う際に、累積確率、t検定、回帰分析、重回帰分析、相関分析をどのようにして算出するのか、また結果の有効性につきご説明頂きました。

 

最後に村上会員からは「統計学はあくまでも手段であり、ただの分析で終わってはいけない。経営学と統計学の両面で使いこなせるのは診断士だけである。」とのまとめを頂きました。

 

 

多くの出席者にとってはなかなか慣れないテーマでしたが、データの重要性を認識すると共に、統計について興味を持つきっかけとなる定例会となりました。