私達は企業の未来をアシストする中小企業診断士のプロ集団です。

ご案内:10月度定例会のご案内

<2019年10月度定例会詳細>

政策研10月度定例会の詳細をご案内させて頂きます。
皆様、是非御参加下さいますよう宜しくお願い致します。

■本

【日 時】10月15日(火)19:00-21:00
【場 所】文京シビックセンター4階 シルバーホール
     東京都文京区春日1‐16‐21
https://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html
【テーマ】どうやってるの!?本業×家庭×診断士 三方良しの働き方改革
【提案者】井上誠
【講 師】倉石友美様、相川佳寛様、神宮司大心(じんぐうしひろし)様、井上誠
【内 容】
「働き方改革」が、話題に上ることが多くなっています。
しかしながら、「36協定順守・残業削減」、「有給休暇取得義務化」等、本筋とは関係のないところで議論が進んでいる感が否めません。

本企画では、「働き方改革」の原点に立ち返り、「改革」の背景を理解しつつ、「本業」、「家庭」、「診断士活動」の3本の柱をバランスよく立たせるために、他の人はどうやっているのか、これから自分はどうすればいいのかを、アンケート結果も踏まえながら、皆さんと一緒に、楽しく考えたいと思います。

『当日のコンテンツ』
・働き方改革の背景、内容
・「企業内診断士」にとっての働き方改革とは
・いろいろな企業の事例
・家庭もち企業内診断士による座談

実際に副業をやっている企業内診断士の方を3名お呼びして、実際の働き方、工夫していること、困ったこと等を座談形式でお話します。
質問もたくさん受け付けたいと思いますので、奮ってご参加のほど、よろしくお願いします。

■懇親

【時 間】21:15~
 場】北海道 後楽園メトロ・エム店
      東京都文京区春日1-2-3 メトロ・エム6F
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13116515/

本内容に関する問い合わせ先
サポーターML:sp-seisakuken2019@googlegroups.com

2019年9月度定例会 活動報告

9月度定例会は、日景会員の企画として、「カードゲームで学ぶSDGs~中小企業の2030年を見通す~」と題し、昨今注目されつつあるSDGs(エスディージーズ)を取り上げ、カードゲーム「2030SDGs」を通じて体感的に基本を学びつつ、中小企業にもできるSDGs活用策、それを支える診断士の役割についてご説明いただきました。

■SDGsについて
まず、SDGsについて説明がありました。「持続可能な開発目標」(SDGs:エスディージーズ)は、2015年の国連サミットで提唱された国際目標であり、17のゴールと169のターゲットで構成されています。また、途上国のみならず先進国も取り組む目標として国連が推進しており、2017年のダボス会議でも取り上げられたり、経団連の企業行動憲章にもSDGsの考え方が盛り込まれたりするなど、広がりを見せています。

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■2030SDGsについて
次に、カードゲーム「2030SDGs」について説明いただきました。ビジネスの現場から小中学校にまで広がっているゲームで、これまでに10万人近い人が参加したとされています。

「2030SDGs」は、SDGsを体感し、2030年の世界がどうなっているのかをシミュレーションするゲームです。
今回の定例会では、参加者を12のチームに分け、各チームがそれぞれの目標(富、環境、社会など)の達成に向けて、ゲームを行いました。各チームの手元には、①お金、②時間、③プロジェクトのカードがあり、それらを用いたり、他チームと交渉・協力したりして目標の達成を目指します。
各チームの活動を踏まえた「世界の状況」もリアルタイムで把握できるようになっており、前半が終わった地点では、「経済」が特に進展しており、「環境」、「社会」がやや弱いという状況でした。後半には、チーム間の交渉や協力が進み、12チーム中11チームが目標を達成し、「世界の状況」のバランスも改善しました。

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日景会員によれば、過去の事例では、参加者の属性(ビジネスパーソン、環境団体など)により、達成される目標(経済、環境、社会)の度合いが異なり、それぞれの特徴が表れる傾向にあるとのことです。また、前半では、自チームのゴールに集中したり、損得を考えたりという参加者が多い一方、中間発表を挟むことで、後半では、バランスを意識し、他の人の達成状況、全体の状況を考慮する傾向にあるとのことでした。

■SDGsに関する取り組み
その後、SDGsに関連して、バングラディシュのグラミン銀行の取り組み(女性向けマイクロファイナンス)が紹介されました。また、私たちの周囲の食品・日用品に使用されているパーム油を生産するためにインドネシアの森林伐採が悪化していることなど悪循環が発生している状況も。そこで、環境・社会に配慮した原料を用いた製品に付されるものとして、例えば、パーム油、漁業資源、森林資源などの認証制度(認証マーク)の広がりが紹介されました。

参加者からは、「知ろうとする努力、勉強するところから始めることが大切だと感じた。」、「株主総会で外国人投資家(アジア)からSDGsに関する質問が出るなど、自社でも考えていく必要がある。」といったコメントが発表され、日景会員からは、年金積立金を運用するGPIFなどの機関投資家が投資先企業に対して環境・社会・ガバナンスに関する取り組み(ESG)を重視する動きも始まっており、欧州では特に企業活動に対して厳しい視点から投資活動を行っていることも紹介されました。

また、SDGsはグローバル企業、大企業の取り組みが目立っているが、中小企業で特徴的な環境にやさしい経営、従業員を大切にする経営、地域に根付いた経営などはSDGsにマッチしており、中小企業こそSDGsの担い手であるといったことが説明され、中小企業診断士として支援していく重要性が紹介されました。そうした中小企業の事例として、株式会社大川印刷(横浜市)、山陽製紙株式会社(大阪府泉南市)、株式会社太陽住建(横浜市)、ライフスタイルアクセント株式会社(熊本市)「ファクトリエ」などの取り組みが紹介されました。
大川印刷では、衛生面・環境面を意識した経営を重視しており、従業員主導での取り組みで地域や社会に必要とされる活動をしています。また、これらSDGsの活動を通して従業員が活き活きと自発的になったということです。日景会員からは、一番印象的だった同社の大川哲郎社長の言葉として、大川印刷におけるSDGsの活動は「苦しいからこそやっている」(従業員や地域に配慮しないとやっていけない)ことだとお話しいただきました。
山陽製紙では、ホームページ掲載用の写真撮影をきっかけに従業員が自発的に川の清掃活動を行うようになったことがきっかけに。やがて地域から感謝されるまでになり、社員が自発的にSDGs活動を行うなかで、環境に配慮した新製品・新サービスを開発し、環境省「環境人づくり大賞」を2年連続受賞しています。
太陽光パネル設置やリフォーム事業の太陽住建では、本業を通した社会貢献、地域貢献につながるビジネスモデルを目指して、障害者雇用、空き家事業などに取り組み、国連のハイレベル政治フォーラムにおいて社長スピーチが実現するまでに至っています。
ライフスタイルアクセント社の国産アパレルブランド「ファクトリエ」は、高度な技術、こだわりを持つ工場と連携し、工場~消費者間を直結して適正価格で製品を提供しています。SDGsに直接言及して活動しているわけではないですが、工場が立地する各地域の活性化にもつながっており、複数のSDGsゴールに貢献する結果につながっているとのことです。

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最後に、2030年を見通し、中小企業もSDGsを通じた成長を行うことが重要となっており、それを支えられるような中小企業診断士のあり方をお話しいただきました。
SDGsの取組はすぐに売上アップ等の効果が見えるものではなく、経営理念がしっかりしていないとうまくいきません。その点も正しく理解したうえで中小企業診断士にはSDGsを通じた支援に取り組んで欲しいと最後に伝えられました。

以上

2019年8月度定例会 活動報告

8月度定例会は、夏原会員の企画として『副業最前線!自分を200%いかす働き方』と題し、ナレッジワーカーズインスティテュート株式会社 代表取締役で中小企業診断士の塚本恭之様より、副業に関する動向と、中小企業診断士としての副業実践方法についてご講演いただきました。

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■副業に関する近年の動向

はじめに、働き方改革を切り口に近年の政府の取り組みについて紹介いただきました。

1980年代、日本のGDPや競争力は世界の中でも一二を争う水準でしたが、近年、生産性が大きく低下しています。このような現状に対して日本の生産性を向上させるために、政府が取り組んでいる施策や方針の公表について説明いただきました。

【取組例】

・「2030年展望と改革 タスクフォース報告書」において、人的資本大国実現のための具体例として、自ら働き方を選択する複線型の雇用モデルを提示(内閣府)

・2018年1月のモデル就業規則の改定により、政府として副業を原則容認(厚生労働省)

・副業・兼業促進のガイドラインを公表(厚生労働省)

 

また、国家公務員の副業解禁により約28万人が兼業の担い手となる可能性があることや、企業が副業を認めることへの障壁となっている総労働時間の管理方法を見直す検討が進んでいることを説明いただきました。さらに、他国の事例として、フランスにおける副業制度である個人事業主制度が2009年に導入されて以降、開業率が向上し、経済の活性化につながっていることを説明いただきました。

 

■ビジネス環境及び社会や個人の変化

次に、ビジネス環境の変化、社会や個人における変化について紹介いただきました。

2019年1月に副業を認める企業の割合が22%となったことが経団連から発表されたことを説明いただき、イノベーター理論におけるキャズムを超えているため、今後も副業を認める企業が増えることが想定されるとされました。また、副業を解禁している企業について、事例や経営者の考え方を説明いただきました。また、副業にメリットを見出していない大企業が未だ多い中、IT系の企業に副業を解禁する企業が多いことやその背景にある業界の特徴などを説明いただきました。

さらに、社会、会社、個人の変化について多方面から説明いただきました。

・大企業の人的資源確保の戦略が内部調達型から、外部リソースを積極的に活用する外部調達型に変化してきた。

・各自のリーダーシップによって成果が決まるようなプロジェクト型の仕事が増加することで、個人に求められるリーダーシップが変化しており、今後は全員主役型のリーダーシップであるシェアードリーダーシップが必要になる。

・労働人口の減少や人生100年時代の到来といった社会構造の変化から、パラレルキャリアが求められるようになるが、第2のキャリアには助走期間が必要である。

・知識を用いて人や社会に貢献する人材であるナレッジワーカーの考え方が重要視され、ますます人が経済の主役になる。

・資本家、経営者、労働者の関係がフラットになるため、人を惹きつけるビジョンや思いが、より大切になる。

 

■中小企業診断士としての副業実践方法

副業と一口に言っても、複業、伏業、復業といった様々な当て字で表されるように、対価の有無や契約形態などによって様々な類型がある旨や、それぞれのメリット・デメリットの説明に続いて、中小企業診断士としての副業の実践方法を紹介いただきました。

 

【プロボノ編】プロボノ活動に参加

方法①中間支援団体への登録

方法②自身で募集団体を探す

【コンサル編】コンサルタント業務を受託

方法①スキルシェアサイトへの登録

方法②顧問紹介サービスへの登録

方法③フリーランスコンサルタントサイトへの登録

方法④自身で支援団体を探す

【起業編】自身の会社を起業

方法①個人事業主

方法②非営利組織の創業

方法③株式会社/合同会社の創業

 

それぞれの方法について、オススメの中間支援団体やサービス、メリット、注意点などを説明いただきました。

また、社外での活動だけでなく、社内の他部署に対してボランティアやフリーランス等の立場で支援するという、社内複業という選択肢があることを説明いただきました。

その他、次のような点についても説明いただきました。

・経産省人材支援室が副業実践者を対象にしたアンケートで、「副収入が得られた」「良い経験になった」「新たな出会いがあった」のような、副業によって充実感が得られているという声があること。

・会社を辞めずに複業として起業した後に専業起業する方が、会社を辞めてから専業起業する場合に比べて、成功率が高いという日本政策金融公庫の調査結果があること。

 

■中小企業と副業

続いて、中小企業が副業に対してどのように向き合うべきかという考え方を紹介いただきました。

副業を認めている中小企業を対象に行ったアンケートによると、「本業の会社への忠誠心が高まる」「目標達成意識が高まる」といった良い効果が出ていることが伺えるため、中小企業においても生産性の向上のために副業を認めることが有効であるとされました。

副業が中小企業に与える良い影響として、人材採用において自社で正社員を雇用するのではなく、人材をシェアするという発想が可能になることや、社外に委託可能な業務を社外の副業人材へのアウトソーシングや協業で解決できることを挙げられました。また、中小企業が復業人材に来てもらうためには、自社の見せ方を工夫し、復業者にとって魅力のある企業であることを示すためのブランディングが重要であると説明いただきました。

 

■副業解禁はチャンス

最後に、副業解禁の流れは、企業の規模や法人/個人を問わず、多方面にチャンスをもたらす旨を紹介いただきました。

国として副業を解禁する流れは、中小企業にとって正社員採用が難しい昨今、複業人材による人手不足解消や事業承継面での後継者確保のきっかけ作りに有効である。大企業にとっては、オープンイノベーション人材の確保に有効である。中小企業診断士にとっても収入の複線化や起業がしやすくなる。同様に、ベンチャー企業、起業、非営利組織、個人等など多方面にチャンスがある。と締め括られました。

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■質疑応答

夏原会員に紹介いただいたリアルタイム質疑応答サービス「handsup!」を用いての活発な質疑応答が行われました。聴講した会員との間で交わされた質疑応答の一部を紹介します。

 

(質問)製造業や建設業の中小企業が複業労働者を受け入れる場合はどのような職種が多いか。

(回答)製造業のライン担当として受け入れるというよりは、経理や人事系のバックヤード業務で受け入れる事例が多くある。

 

(質問)個人事業主になるために開業届を提出するメリットは何か。

(回答)青色申告を行わない場合は税制面でのメリットはないが、創業における補助金・助成金を受ける機会を得られる点や、屋号を決めることで自身のモチベーションが高まるという点においてメリットがある。

 

以上

ご案内:9月度定例会のご案内

政策研9月度定例会の詳細をご案内させて頂きます。
皆様、是非御参加くださいますようお願い致します。
尚、今回はワークを行う関係上、開催時間の前倒しと延長、並びに、早期の出欠登録への、ご協力をお願い致します。

■定例会

【日 時】2019年9月17日(火) 18:55~21:20
     ※19:15頃からゲーム内容の説明を始めます
     遅くともこの時間にはお越しください。

【場 所】文京シビックセンター4階 シルバーホール
     東京都文京区春日1-16-21
     <https://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html>
【テーマ】カードゲームで学ぶSDGs
     ~中小企業の2030年を見通す~
【提案者】日景 聡 会員
【講 師】日景 聡 会員
【内 容】

「SDGs」(えす・でぃ・じーず)とは、2015年9月の国連サミットで定められた「持続可能な開発目標」です。地球上の誰一人取り残さないことを目指し、17ゴール、169ターゲットで構成されています。

このSDGsは、グローバル企業や大手企業を中心に取り組む企業が増えてきていますが、上辺だけの“アピール”にとどまる動きも目につきます。一方で、頑張る中小企業の中では、「環境に優しい経営」「従業員を大切にする経営」「地域に根付いた経営」など、まさにSDGsの理念にマッチした経営を行っているところが数多くあります。日本経済を支える中小企業だからこそ、大手企業以上にアピールできるものもあるはず…。

そこで、昨今注目されつつあるSDGsについて、カードゲーム「2030SDGs」を通じて体感的に基本を学びつつ、中小企業にもできるSDGs活用策、それを支える診断士の役割について、皆さんで考える時間とします。

■懇親会

【時 間】21:35~
【会 場】北海道 後楽園メトロ・エム店
     <http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13116515/>
【予約名】中小企業政策研究会 野江
【会 費】3,000円

本内容に関する問い合わせ先
サポーターML:sp-seisakuken2019@googlegroups.com

ご案内:8月度定例会のご案内

<2019年8月度定例会詳細>

政策研8月度定例会の詳細をご案内させて頂きます。
皆様、是非御参加下さいますよう宜しくお願い致します。

■定例会
【日 時】8月20日(火)19:00~21:00
【場 所】文京シビックセンター4階 シルバーホール
          東京都文京区春日1‐16‐21
                https://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html
【テーマ】副業最前線!自分を200%いかす働き方
【提案者】夏原 馨会員
【講 師】塚本 恭之様(中小企業診断士)
【内 容】
人生100年時代と言われる昨今、副業なんて他人事だと思っていませんか?

今までと同じように会社人生を終えても、まだ残り半分弱の人生が残っている。
会社の看板が外れても、今以上に充実した毎日を送りたくありませんか?
そのためには、現在の外部環境を知った上で戦略を立てる必要がありますよね。

副業(複業)、パラレルキャリア・・・etc.
働き方、特に副業の分野で第一人者である塚本さんを迎え
多様な働き方の最前線について学びます。

塚本さん自身も中小企業診断士として活躍されていることもあり、
業界をよくわかった上でのお話を期待できます。
短時間で濃いお話を聞けること必須!
自分を200%活かす働き方について、考えるきっかけにしませんか。

■懇親会
【時 間】21:15~
【会 場】北海道 後楽園メトロ・エム店
 http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13116515/

本内容に関する問い合わせ先
サポーターML:sp-seisakuken2019@googlegroups.com

2019年7月度定例会 活動報告

7月度定例会は、染谷会員の企画として『もっと聞きたい!事業承継入門講座・支援事例』と題し、中小企業診断士が最低限おさえておきたい事業承継支援の基礎と、染谷会員自身が携わった実際の支援事例についてご講演いただきました。 20190716-1

■事業承継支援の基礎

事業承継支援をとりまく環境として、中小企業経営者の高齢化、直近10年間の主要施策、事業承継税制を紹介いただきました。
また、事業承継が進まない理由として、

  • 事業者収入の低下(事業者対雇用者収入の比率は低下傾向にある)
  • 個人保証・担保提供している個人資産の引き継ぎ(負の遺産)
  • 債務超過企業の割合が高い

が挙げられ、リスクが大きい割にリターンが小さい経営に承継する魅力が感じられなくなっていることを説明いただきました。
このような状況ではあるものの、事業承継は企業にとって以下のような3つのチャンスであり、事業承継支援では組織作りの観点も重要とされました。

 1.経営意識変革のチャンス
 2.さらに利益を生み出せるチャンス
 3.経営体制再構築のチャンス

その他、「経営者保証に関するガイドライン」の概要として、一定の要件のもと経営者の個人保証をしないという選択ができるようになったことが肝であり、経営未経験の後継者が承継に伴う巨額の借入に不安を覚え、承継を躊躇することを和らげる効果が期待される旨を説明いただきました。
一般的に承継と聞くと資産の承継を想像する方が多いが、事業承継は、経営の承継、経営者の交代、資産の承継を含むより広い概念であることが示されました。
また、後継者に関する状況・問題点として、後継者が親族の場合は取引先や関係者の理解は得られやすい反面、適切な能力がない場合がある。逆に、親族以外の社内から後継者を選定する場合は後継者が事業内容を把握している反面、保証能力・資金力が不十分な場合がある。ということをお話しいただき、まだケースは少ないものの、M&Aのような第3者が承継することが以前よりは現実的な選択肢となっていることを紹介いただきました。
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■事例紹介

後半は、染谷会員が実際に携わった6つの支援事例を取り上げ、各社の状況と問題点、それに対して採った具体的な提案や対応を紹介いただきました。その後、聴講されていた会員との間で以下のような質疑応答が交わされました。

 (質問)支援先の会社関係者の動きが鈍い場合に、提案スキームを動かすきっかけになるのは何か。
 (回答)株主や金融機関など、支援先にプレッシャーをかけられるステークホルダを巻き込んで、働きかけてもらうことが有効である。それができない場合には、泥臭く対応していくしかなく、会社がうまくいっていない原因に対して注力していくことになる。

 (質問)今回事例として取り上げられたのは、役員や家族の人間関係、人間性に難があるケースが多かった。事業承継支援はこじれた案件が多いと考えて良いか。
 (回答)こじれていない案件は承継の専門家でなくとも解決できるためかもしれないが、企業再建・承継コンサルタント協同組合経由で持ち込まれるものは、放置されて問題が熟成した、こじれた事案が多い。

 (質問)経営者からの信頼を失わないようにするために心がけていることはあるか。
 (回答)真摯に一生懸命行動することが重要である。

■最後に

最後に、事業承継支援には「向き合い」、「寄り添い」、「共に歩む」ことが必要である旨をお話しいただきました。支援企業の体制は十分ではないことが多いため、十分に向き合うことが重要であり、経営者は孤独であるため、寄り添うことが求められる。それらを通じて中小企業診断士は支援企業と共に歩む存在である。とのことでした。
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以上

ご案内:7月度定例会のご案内

 <2019年7月度定例会詳細>
 
政策研7月度定例会の詳細をご案内させて頂きます。
皆様、是非御参加下さいますよう宜しくお願い致します。
 

■定例会

【日 時】7月16日(火)19:00~2100

【場 所】文京シビックセンター4階 シルバーホール

東京都文京区春日1‐16‐21

      https://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html 

【テーマ】もっと聞きたい! 事業承継入門講座・支援事例

【講 師】 染谷勝彦会員 

【内 容】 事業承継と言うと即座に「株価・相続対策=資産承継」という連想をし、税務や法律の専門家が主たる支援者であると考えている方が少なくないと思います。確かに、事業承継において、資産承継は重要な要素です。税務や法律の専門家である税理士・司法書士・弁護士も当分野で日々活躍されています。しかし、それは事業承継の全体像からすると、ほんの一部分に過ぎません。

 本来の事業承継とは、企業が永続的に活動するために、将来の事業計画を策定するとともに、その執行者に相応しい後継人材を育成・選出し、円滑に経営・組織・資産を承継していくという一連の取り組みを指し、企業にとっては極めて重要な経営戦略の一つです。中小企業のゴーイングコンサーンを支援する我々中小企業診断士にとって、事業承継支援は正に取り組まなければならないテーマです。

しかしながら、現在の中小企業診断士の試験制度では、事業承継を掘り下げて学ぶことはありません。  

 本企画では、我々中小企業診断士が最低限おさえておきたい事業承継支援の基礎の基礎を、事業承継入門講座と題してお届けするとともに、実際の支援事例についてもご紹介します。  

 

■懇親会

【時 間】21:15

【会 場】北海道 後楽園メトロ・エム店

     http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13116515/

本内容に関する問い合わせ先
サポーターML:sp-seisakuken2019@googlegroups.com

2019年6月度定例会 活動報告

2019年6月度の定例会についてご報告いたします。

6月度定例会は、前半に本年9月以降の定例会企画を決める選考会(コンペ)を実施しました。後半は平成31年度総会、沢田幹事による特別講演が行われました。

図1

■定例会企画選考会(コンペ)

コンペでは、事前のネット投票による1次選抜を通過した以下の15企画について、企画者よりプレゼンテーションが行われました。

  • No.1 HRCで取り扱った内容で人気があったコンテンツ3連発
        古山文義
  • No.2 遠〇先生から学んだ、講師の作法
        森琢也
  • No.3 ゼロ次産業プロジェクトの挑戦(山口県光市)
        木下忠
  • No.4 キャッシュレス決済、軽減税率対策補助金、軽減税率制度の相談実務
        山口達也
  • No.5 行動経済学を理解しビジネスに応用する
        沢田一茂
  • No.6 診断士が16ページ本を作って1000円で売るまで
        小田恭央
  • No.7 中小企業のIT支援について
        村上知也
  • No.8 中小企業の売上に「写真」はいかに貢献できるのか? 
        ~写真の有効活用により売上向上した事例を通じて~
        石田紀彦
  • No.9 「どうやってるの!?本業×家庭×診断士 三方良しの働き方改革」
        井上誠
  • No.10 カードゲームで学ぶSDGs ~中小企業の2030年を見通す~
        日景聡
  • No.11 『ビジネスに活かす芸術思考』
         ~アーティストが0から1を生み出す思考をヒントに新規事業を生む~
         中郡久雄
  • No.12 パワポやワードでチラシやらなんやらをさくっとつくるための「ずるい」デザイン講座
        赤田彩乃
  • No.13 ワークショップの真実(The Workshop and the Abstract Truth )
        中口宗紀
  • No.14 自分の中のアーティストを呼び起こす!『ビジョン思考』ワークショップ
         ~デザイン思考のその先へ~
         浅野俊太、土佐林義孝、地引智美、高橋信行、川原茂樹、増渕健二、木下忠
  • No.15 大半の中小企業の事業承継の第一歩は事業再生!
         ~必須知識として「特定調停」「事業再建ADR」を学ぶ~
        岩本亨

持ち時間である4分間を存分に使い、熱意のこもった素晴らしいプレゼンテーションが実施されました。終了後、本発表内容について、コンペ当日の参加者により投票が行われました。
集計は以下のルールに基づいて行われ、事前のネット投票とコンペ当日の投票を合算した点数で順位を競いました。

  • コンペ当日の投票:1位3点、2位2点、3位1点
  • 事前のネット投票:1位3点、2位2点、3位1点

集計の結果、順位は以下の通りとなりました。

1位から9位までの企画が、本年9月以降の定例会で発表される予定です。

  • 1位 中小企業の売上に「写真」はいかに貢献できるのか? 
        ~写真の有効活用により売上向上した事例を通じて~
        石田紀彦
  • 2位 大半の中小企業の事業承継の第一歩は事業再生!
        ~必須知識として「特定調停」「事業再建ADR」を学ぶ~
        岩本亨
  • 3位 自分の中のアーティストを呼び起こす!『ビジョン思考』ワークショップ
        ~デザイン思考のその先へ~
        浅野俊太、土佐林義孝、地引智美、高橋信行、川原茂樹、増渕健二、木下忠
  • 4位 パワポやワードでチラシやらなんやらをさくっとつくるための「ずるい」デザイン講座
        赤田彩乃
  • 5位 ワークショップの真実(The Workshop and the Abstract Truth )
        中口宗紀
  • 6位 『ビジネスに活かす芸術思考』
        ~アーティストが0から1を生み出す思考をヒントに新規事業を生む~
        中郡久雄
  • 7位 カードゲームで学ぶSDGs ~中小企業の2030年を見通す~
        日景聡
  • 8位  「どうやってるの!?本業×家庭×診断士 三方良しの働き方改革」
        井上誠
  • 9位 診断士が16ページ本を作って1000円で売るまで
        小田恭央

 

■年次総会

年次総会では、進行役である七田幹事より平成31年度総会開会の宣言、次に会計報告・幹事改選を議題とする旨の報告がなされました。
会計報告については、沢田幹事より収支報告書に基づき報告が行われ、審議では全会一致で可決されました。
また、七田幹事より会員状況(増減1名減)とチーム状況(新設1チーム/解散1チーム)について報告頂き、幹事改選の審議では17名の再任と1名の新任について可決されました。
さらに検討事項として、サポータ活動費の上限金額変更に関する議案が提出され可決されました。
確認事項の連絡、質疑応答の後、七田幹事よりの「中小企業診断士は一般の方と比べ、より高い倫理観に基づいたプロとしての行動が求められる」という士業倫理の重要性を再確認する講和で閉会しました。

■特別講演

沢田幹事による特別講演では、第一の習慣:「主体性を発揮する」を中心に『7つの習慣』の概要を紹介頂きました。

図2

 

■懇親会

定例会後の懇親会でも、コンペでの健闘を称えあったり、2次選抜での劇的な逆転の理由を考察したりと盛り上がりをみせていました。

ご案内:6月度定例会のご案内

 <2019年6月度定例会詳細>
 
政策研6月度定例会の詳細をご案内させて頂きます。
皆様、是非御参加下さいますよう宜しくお願い致します。
 
■定例会
【日 時】6月11日(火)18:55-21:00(*通常開始時間より5分早まりますのでご注意下さい)
【場 所】文京シビックセンター4階 シルバーホール
                     東京都文京区春日1‐16‐21
            https://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html 
【テーマ】総会・企画コンペ
【内 容】

本年9月以降の定例会企画を決定する企画コンペを実施いたします。
企画コンペでは、ネット投票による1次選抜を通過した上位15企画にプレゼンを行って頂き、定例会参加者による決選投票を行います。
当日の皆さまの投票により、今後実施される企画が決定します。
皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

■懇親会
【時 間】21:15~
【会 場】北海道 後楽園メトロ・エム店
     http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13116515/
【予約名】中小企業政策研究会 野江
【会 費】3,000 円

本内容に関する問い合わせ先
サポーターML:sp-seisakuken2019@googlegroups.com

2019年5月度定例会 活動報告

5月度定例会は、坂本会員の企画として「仕事が獲れる!!『セルフブランディング』の作り方」と題し、坂本会員自身が「薬剤師×フォトグラファー」としてブランド構築するために実施してきた取り組みを講演いただきました。 

初めに、「誰もいない森で木が倒れていたら音はするのでしょうか?」という問いを投げかけられました。この答えがセルフブランディングの答えであると述べられ、講演が始まりました 

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フォトグラファーなったきっかけについて  

薬剤師であった坂本会員がフォトグラファーを始めたきっかけについてお話しいただきました。 

坂本会員は、趣味ダイビングを通じて出会った1枚のクジラの写真感銘を受けたことがきっかけ写真を始められました。当初は趣味として、風景などを撮影するだけでしたが、中小企業診断士の資格取得機に写真を作品として販売することにチャレンジされました。 

販売する中で、自身の作品は競争の激しいレッドオーシャンに位置することを知り、それでも自分の趣味を仕事に活かしたいと考えた結果、人物写真やビジネス写真を撮影することに取り組まれました。 

当時本業であった薬剤師の仕事は法規制等によりマーケティングをいづらい側面がありました。そのため、フォトグラファーという自身の副業についてはマーケティングをしっかり実践したいという思いを持ち、セルフブランディングに取り組まれました。  

仕事を獲得した流れについて 

次に、坂本会員が仕事を獲得した流れについて、マーケティングの「4P」のフレームワークを元にお話しいただきました。 

①Product 

まずは実績作りを行うために、薬剤師という特性を活かして調剤薬局やクリニックに営業をかけていきました。HPによる集客効果が大きいとは言えない業種のため、当初は顧客獲得に苦労されましたが、Webで根気よく発信し続けた結果、仕事を受託するようになりました。受託した仕事を、薬剤師で培ったコミュニケーションスキルと業界知識を活かし一つ一つ丁寧に取り組んだ結果、紹介などにより仕事がつながっていきました 

顧客目線を大事にクライアントファーストで対応するという軸をブラさないことで、仕事を広げることができたとお話いただきました  

②Promotion 

名刺交換Facebook→ブログの流れでプロモーションしたことをご紹介いただきました 

名刺交換 

名刺交換を顧客接点の入り口と踏まえ、名刺は写真とデザインのクオリティにこだわりました。名刺には、自身の何を知ってもらいたいかを明記するようにされました。「中小企業診断士」「フォトグラファー」「薬剤師」の三本柱の肩書きを明記することで、印象に残る名刺を作成されました。 

また、名刺交換の際に印象良く覚えてもらうコツとして、簡潔で明確な自己紹介や、相手の名刺を裏までよく見て質問することが大切だとお話しいただきました。 

Facebook 

プロフィール写真を自身だとわかる写真にしておくことや、更新を継続することが大切だとお話しいただきました。日本で1番高い山を知っていても、2番目、3番目の山はほとんどの人が知らないように、1番になるものがないと印象に残らないとお話いただきました。 

ブログ 

更新頻度を高くし継続することが大切だとお話しされました。情報へのアンテナを高くネタ集めを行うとともに、ターゲットであるサラリーマンが気軽に読めるよう1000文字程度でポイントを絞って書くように心掛けられました。また、読みやすく、個性を出すための見出しや構成の工夫についてもお話しされました。  

Price Place 

儲けることよりも幅広い人つながることを重視し、相場より安い値段設定にされたとお話しされました。 

インターネットを中心にプロモーションされていたためインターネット上では意識的に良い人脈を広げることが大切とご紹介いただきましたまた、仕事を紹介することで良い人脈を広げることも必要であるとご紹介いただきました。

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さいごに 

「誰もいない森で木が倒れていたら音はするのでしょうか?」という問いに対して、答えは「音はしない」であると坂本会員は話されました。 

音を受け取る人』つまりは、『自分を知るがいなければ音は届かないどんなに良いものを作っても、誰かに届ける術がなければ意味がない。そのため、自分を知ってもらうこと、知ってもらうために継続して発信することが大切であり、継続するためにはその取り組みを楽しんで実施することが重要である最後にお話しいただきました。 

現在は研修講師として活躍されフォトグラファーのお仕事はお休みされていますが、研修講師の仕事も自身の旗を掲げることが大切であり、セルフブランディングの考え方は今でも非常に役立っているとのことでした。 

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